京都観光の混雑回避、どうしてる?#1【貴船・鞍馬・大原編】

祇園祭終盤戦の京都からこんにちは。


コロナ禍以降、祇園祭のすべての神事が行われるのは4年ぶりということで……宵山山鉾巡行も、盛り上がっていたようで本当によかったです。
しかし、投稿時期からもお分かりのとおり、今回の記事は祇園祭についてではありません(笑)


京都旅行のガイドブックなんかを見ると、後半あたりで「ひと足のばして」的な枠組みで特集されているエリアがありますよね。
よく見かけるのは貴船、鞍馬、大原、嵐山、比叡山などなどでしょうか?中心部からは少し離れますが、どこも公共交通機関で簡単に行けるし、見どころもたくさんあるので、旅行中1日はこのあたりのエリアの観光もしてみよう、という方はかなり多いのではないでしょうか。


ただ、このあたりのエリアはやはり人気があるので、観光シーズンには特に混雑がつきもの。現地が混んでいるのはある程度仕方ないとして、そこに行くまでの交通機関が既に混んでいる……ということもありがち。


そこで、このあたりのエリアに行くにあたってどのような行き方ができるかまとめてみました。
もちろん実際に観光するとなったら、前後の予定によってルートも色々と変わってくるとは思いますが、少しでも何かの参考になれば嬉しいです。
長文になってしまったので、まずは貴船・鞍馬・大原エリアについて。








貴船・鞍馬エリア

この2箇所はどちらも左京区エリアで、わりとご近所。ガイドブックでも一続きで紹介されていることも多いですね。
行き方もほとんど同じで、叡山電車京都バスか、ということになります。


まずは叡山電車の場合


叡山電車の始発は出町柳駅で、バス・京阪電車と接続しています。貴船と鞍馬はどちらも出町柳から鞍馬線(ラインカラーが赤い電車)で30分程度。ラインカラーが緑の電車は叡山本線を走るもので、終点は八瀬比叡山口(=貴船・鞍馬方面には行かない)なので注意*1



小規模な路線ではありますが、観光利用が多い出町柳駅貴船口駅鞍馬駅八瀬比叡山口駅は駅舎・駅員さんあり、改札口あり、自動券売機ありと、一般的(?)な駅とほぼ同じなので困ることはないはず。ただし途中駅で乗り降りする場合はかなり勝手が違ってくるので注意。


まず乗り降りはバスと同じく「後ろ乗り・前降り」が鉄則。基本的に1両目の先頭・最後方のドアしか開かず(つまり2両目はどのドアも閉まったまま)、先頭は降車用、最後方が乗車用になります。ホームには乗車口の位置表示があるので、事前に見ておくとスムーズ。



Suicaを含むICカードは全駅で使えます。ただし駅に改札口があるわけではなく、簡易改札機があるのみ。乗る前にホームの乗車用簡易改札機にICカードをタッチ→降りる前に車両先頭(運転士さんがいるところ)のカードリーダーに再度タッチ、で乗り降りする仕組み。
観光シーズンにはすべてのドアを開放して乗り降りさせることもありますが、その場合でもICカードのタッチは必ずしてください。特に降りるときのタッチは絶対に忘れないように!うっかりタッチせずに降りてしまった場合の処理は結構面倒くさい。車内大混雑で先頭車両まで移動できないような時*2は、とりあえず一番近くのドアから降りてホームにある降車用改札機を使えばよいです。そこまで混雑してる時期ならそれができるはず*3



現金払いで乗る場合も少々特殊。上に挙げた4駅では切符の販売があるので、券売機で購入してそれで乗り降りすればOK。それ以外の駅から乗る場合は「乗車駅証明書」なるものを駅で取っておき、降車時に現金精算することになります。精算場所はICカードの場合と同じく車両の先頭。均一運賃ではないバスに乗り慣れている方にとってはおなじみのやり方ではないでしょうか。
証明書を取らずに乗ってしまったら、降りる際に乗務員さんに乗車駅を申告して支払います。





こんな感じ。左から簡易改札機・降車用、乗車用、乗車駅証明書の発券機。これは修学院駅の写真ですが、どの駅も同じ感じだと思います。
ICカードのタッチ部分が青く光っているときは、改札機が利用可能ということです。乗車用はいつでも青いんですが、降車用は点灯していない(=使えない)ときもあります。そういうときは車内のカードリーダーを使ってくださいということですね。



バスで行く場合

京都駅や四条・三条界隈からの直通バスはありませんが、地下鉄烏丸線の終点・国際会館駅の前からバスが出ています。



52系統というのがそれ。ちなみに京都バスの運行で、市バスはありません。
同じ52系統でも鞍馬までは行かない便(貴船口止まり)や、さらにその手前の市原止まりという便も一定数あります。


乗り降りの仕方は先に書いた叡山電車と全く同じ。ICカード利用なら乗車時のタッチ、現金なら乗車証明書を取るのをお忘れなく。




また、京都市街を巡る場合、バス一日乗車券などをお買いになってそれで観光される方も多いと思うのですが、貴船口・鞍馬はどちらも均一運賃の対象範囲外のため、バス一日乗車券などの使用は不可です。一日券+差額を支払って乗ることは一応できるのですが、その場合は現金払いのみになるので小銭を準備しておくのをおすすめします。この路線に限らず、京都のバスは基本的にお釣りが出ないのだ……*4




電車、バスと長々書いてしまいましたが、楽にお得に回りたいという方には色々セットになったお得な乗車券が便利かも。叡山電車が販売しているみたいなんですが、ものによっては京阪電車やバスの自由券もついてくるの、結構すごい。
シーズンによっては貴船の川床で昼食セット、なんてのも出ます。



京都のラーメンに興味あります?天一本店も楽しいですが、一乗寺〜修学院は京都のラーメン激戦区のひとつですので、よろしければついでにどうぞ。



冬以外なら、歩くのも一興

貴船・鞍馬を同じ日に回ろう!という方しか使えないルートではありますが、鞍馬寺奥の院貴船を結ぶハイキングコースなるものがありまして。



冬場は雪が積もりやすいので*5、無理に歩くのはおすすめできないですが……冬以外で天候の良い日は歩いてみるのもいいかもしれないですね。

大原

バスで直通するルート

大原三千院寂光院で有名な大原。
こちらも左京区なのですが、貴船・鞍馬と違うのは、京都駅や四条河原町近辺から直行できるバスがある、というところ。しかも地下鉄・バス一日券の対応エリアに含まれている!

https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/webguide/files/tikabusnavi/ja_tikabusnavi_2.pdf


駅などでもらえる紙の案内図(折りたたんであるやつ)と同じなので、画面で見るとやや見づらいのですが……オレンジの枠で囲われている右上が大原です。そしてこれを見るとお気づきになる方もいらっしゃるかと思いますが、大原が利用範囲になるのは地下鉄・バス一日券のみで、バスのみの一日券では対象外というトラップが発生中なのでお気をつけて……。



また、距離が距離なので、やはり時間はかかります。京都駅前から乗って1時間強ぐらい。本数もあまり多くはない。
京都駅前バス停の時刻表はこちら。こちらも京都バスオンリーで、市バスはありません。


地下鉄+バスも使える

バスに1時間乗りっぱなしは嫌、どうせなら中心部を見てから移動したい!という場合は、貴船、鞍馬と同じく地下鉄国際会館駅からバスで行くのがおすすめ。

貴船・鞍馬のところで載せた時刻表と同じですが)



1時間に2本の運行。国際会館駅前から乗る場合、大原行きのバス停のみ位置が少し違うので要チェック。地下鉄1番出口(改札を出て右に直進)から出るとバス停の目の前に出られるので便利。国際会館駅の階段はなかなか過酷なので(笑)、荷物が多いときや足がしんどい時はエレベーターの利用をおすすめします。

時間さえ合えば、貴船からもバスで行ける


実は、貴船口駅前のバス停からも大原行きの便が出ていたり。


https://www.kyotobus.jp/route/timetable/pdf/6073-1.pdf


これも京都バスです。
もちろん本数はかなり少ないんですが(休日のみ、1日3本)北部を1日見て歩きたいという方には時間の有効活用に狙ってみてもいいかもしれません。
もし利用される場合は、バス停は貴船口貴船間を行き来するバスが発着されるところとは違うので、貴船口バス停までの移動をお忘れなきように!




以上、左京区中心の私的観光エリアガイドでした。
次にこのシリーズで書くとしたら嵐山かなぁ……と思ったり。延暦寺は滋賀側から登るルートを体験したことがないので、いずれ行ってみて記事にしたいですね。

*1:もし間違えて乗ってしまっても分岐点の宝ヶ池駅までに気付ければ乗り換えできます。

*2:コロナ前はそういう時もままあった

*3:あくまで混雑時の措置(乗務員さんが2人以上いるときのみ可能)なので、それ以外のときは先頭車両のカードリーダーを使ってくださいね……

*4:車内両替は一応できる。ただし高額紙幣は使えないし、混んでいるときは、「停車中を見計らって運転手さんのところまで行く」のが一苦労ということも少なくない。

*5:三条・四条では積もってなくても、この辺りでは一面雪、ということはよくある話。

自分的・京都から伊丹への移動法

前回の更新で京都から関空への移動法を書いたので、今回は伊丹編を書きます(笑)
国内線のみが発着する伊丹空港ですが、その分路線も便数も充実しているし、とくに伊丹-羽田便はビジネス利用かな?という方と乗り合わせることも多い印象。



関空ほどの移動距離はないし、その分行き方の選択肢も比較的シンプルなので、ブログに書くほどか?と思われると思うのですが、まあ自分用のまとめということで……(逃げ腰)。





阪急(京都河原町南茨木)→大阪モノレール

多分これが一番オーソドックスなルート。乗り換え検索でも「一番早いよ!」とサジェストされるのはだいたいこの行き方の気がする。

南茨木駅は準急以下の列車しか停まらないので、最速で移動したい時は京都河原町駅で特急に乗車し、茨木市駅で準急に乗り換える必要があります。といっても基本的に接続が考慮されたダイヤのため、待ち時間もほぼなくストレスフリーです*1


運賃もICカード利用で770円と、空港アクセスにしては良心的なんじゃないでしょうか。市街地から近い羽田、福岡あたりならともかく、京都からでもこの値段で空港に行けるのは助かるところです。


阪急(京都河原町〜十三〜蛍池)→大阪モノレール

同じく阪急京都線から大阪モノレールに乗り継ぐパターンですが、その間に宝塚線を経由するルート。


上の南茨木駅乗り換えと比べたら、乗り換え回数は増えるし所要時間も長くなるし、いったい何の意味があるの?という感じかもしれませんが、このルートの利点はまず運賃の安さ。
モノレールの乗車区間を最短(1駅)にすることで、その分の運賃を抑えようというプランです*2



とはいっても、南茨木乗り換えの場合と比べて安くなるのは結局のところ数十円の世界で、そんな金額のためにわざわざこんな面倒なことしないよ、というご意見があるのはごもっとも。筆者的にこのルートの一番の強みは「伊丹近辺ギリギリまで阪急線を使ってアクセスでき、なおかつ南茨木乗り換えのつもりで来ていたとしてもルートの変更が簡単」なところにあると思います。


以前、伊丹発の某始発便に乗るべく京都河原町から阪急に乗り込んだとき(当然ながら阪急も始発)、乗車後しばらくして「大阪モノレール運転見合わせ」のアナウンスが入ったことがあったのですよ。
その時は南茨木でモノレールに乗り換えるつもりだったのですが、これは南茨木で降りても何もできないのでは……?と思い、乗り換えをいったん見送って阪急で蛍池まで行ってみることに*3


あわよくばその間に復旧してくれないかなーと淡い期待を抱いたりもしたのですが、そうそう上手くはいかず。阪急蛍池駅に着いてもモノレールは運転見合わせのままでした。


まあそりゃあそうだよねぇ……しかし予約済みの始発便は待ってくれないし、変更はなるべくしたくないし、さて、どうする?となったときの最終手段、それは徒歩


だいたいこんな感じのルートで行けます。



蛍ヶ池公園の手前で左折するルートがサジェストされてるんですが、道のわかりやすさ重視ならその先のローソン蛍池中町店のところで左折するのがおすすめ。ここを曲がってしまえばあとは大きな通りで空港までほぼ一本道だし、歩道橋強制のところもないし、荷物があってもなんとかなると思います。時間に余裕があって交通費を意地でも浮かせたいときは歩いてもいいかな、と思えるぐらいの距離。結局このとき以来一度も歩いてはないのですけど。


モノレールに何かあっても、最悪徒歩で空港に入れるのが伊丹のありがたいところだな、と深く深く思いました。羽田周辺は歩く気になれないし、関空はそもそも徒歩で空港連絡橋を渡れないのでね……。


阪急ルートのデメリットは?

阪急線ではまず座れない。

何を甘えたことを言っとるんじゃというお叱りの声が飛んできそうですが、京都河原町から乗る場合はともかく、伊丹から京都へいく電車だとはまず座れないと思っておいたほうが無難。プラス京都線は通勤路線でもあるので、帰宅ラッシュの時間帯にかかるとなお身の置き所がなくなりがちで辛い。キャリーケースをお持ちの方は周りに要注意。

JRを使うルートだとどうなる?

JR京都駅に近い、あるいはJR沿線に住んでいる方の場合、京都駅から大阪駅(阪急梅田)まで出て、そこから阪急→大阪モノレールというのがスタンダードなんだろうか。新大阪から御堂筋線千里中央まで行ってモノレール、というのもできなくはなさそう。


何はともあれ、電車で移動する場合には最終的にモノレールに行き着くことになるので、モノレールへの乗り換え駅を目指す+最後の手段として蛍池からの徒歩ルートをなんとなく覚えておく、ということでいいのではないでしょうか。


なお、モノレールへの乗り換え駅としては京阪電車の門真駅もあるのですが、こちらはお勧めはしない。門真駅は準急以下の電車しか止まらないし、モノレールも端から端まで乗っていくことになるからとにかく時間がかかる。運賃に関しては言わずもがな。モノレールの運賃がお高いの、全国あるあるですよね。


空港リムジンバス


基本的に京都駅八条口からの運行ですが、始発・最終近くの便には烏丸口や市内各地に停まるものもあります。大人片道1340円。
本数が比較的多い(おおむね15〜20分に1本)ので混雑しづらいのも助かるポイント。



こちらが京都駅八条口の伊丹行きリムジンバスのチケット売り場。写真からお気づきの方もいるかと思いますが、アバンティの道路一本挟んだお隣、なか卯の真横です。関空行きのバスとは乗り場もチケット売り場も違うので、普段関空便に乗り慣れている人は逆に注意*4。事前にチャージしておけばICOCASuicaなどのICカードでも乗れます。


伊丹→京都と京都→伊丹、どちらも乗った体感としては、混雑率は京都→伊丹のほうがやや高めな印象かと。もちろんシーズンによって変動はあるでしょうが、これまでどちらの方向でも座れなかったことはないです。


個人的に、バスは夜便で伊丹に戻ってきて心身ともに疲労した「もう一歩も動きたくないので京都まで運んでくれ……」状態のときの最終手段ですね。電車よりは高いけれどほぼ確実に座れるし、大きな荷物は貨物スペースにお任せできるので。昼間の京都行きには乗ったことがないので昼どんな感じかはわからないんですが、夜だと2列を1人で使えることも多いので、手荷物も座席に置けるのもありがたい。





以上、私的な京都から伊丹への移動法でした。
関空と比べてそんなに書くことはない、と言いつつなんだかんだ長くなってしまったような気がする……乗った回数は伊丹の方が多いから、その分言いたいことも出てきた感じでしょうか。


あくまで個人的なまとめなので、これがベストルートというわけではないし、出発地や時間帯によっても色々と変わってくると思うので、あくまで参考程度ということでお願いします。

*1:時間帯によっては手前の高槻市駅が準急との接続駅になっている場合もあるので、事前に検索しておくことをおすすめします。あと早朝(始発近く)は基本的に普通しかない。

*2:京都線宝塚線乗り換え駅の十三から蛍池までは急行で2駅10分。

*3:伊丹をよく使うようになった当初は、むしろ十三→蛍池ルートで移動していた。

*4:関空行きの乗り場はもっとアバンティ寄りのところにある

自分的・京都から関空への移動法



航空便から隔離された街・京都からこんにちは。


先日ひさびさに関空まで行く機会があったので、京都から関空への移動法を書いておこうと思ってブログにしました。
関空は関西圏唯一の国際空港なので、海外に行くときは必然的に関空を利用することになるのですが……京都から関空って遠いんですよね。そして行き方もいろいろあって、どう行けば一番効率がいいのか?迷う人も多いのではないでしょうか。


わたし自身は基本的に貧乏性なので、とにかく安く!でルートを決めがちですが(笑)、今後あるかもしれない機会のために調べたのでまとめてみます。いつかはるかに乗りたい。




阪急→南海:とにかく安く移動したいなら


まずは自分的大本命の阪急→南海ルートから。
京都河原町駅から阪急京都線に乗車し、天下茶屋駅で下車(電車によっては淡路駅で阪急千里線 or Osaka Metro堺筋線への乗り換えが必要)。天下茶屋駅南海線に乗り換えて関空へ向かうルートです。


このルートのメリットはとにかく運賃が安い、というところ。京都河原町駅から出発する場合、関空アクセスきっぷという特別乗車券を購入することができるのです。


https://www.hankyu.co.jp/sp/ticket/otoku/42/





このような紙製のファイルケース?の中に、自動券売機で購入するような切符が2枚入っています。1枚は阪急線用、もう1枚が南海線用。京都河原町駅から出発する、乗り換えは必ず天下茶屋駅で(同じく南海線への接続駅ですが、なんば駅では乗り換えできません)、途中下車無効、という条件がつきますが、総額1250円で関空まで行ける。
特急券を別で購入すれば、天下茶屋関西空港間はラピートも使えます。レギュラーシートで+520円、スーパーシートなら+730円。あの豪華な座席に座っても2000円を越えないのはとても嬉しい(筆者はラピートファンです)


このように、金額面ではとてもありがたい阪急→南海ルートですが、難点はやはり時間がかかることですね。阪急線内は特急、南海線内は空港急行と一番早い列車を利用するとしても、移動に2時間〜は必要。早朝便に乗りたい時はこのルートは諦めざるをえない……。ラピートを使うことで多少の時短は図れますが、2023年1月現在、一部時間帯でのラピート減便が著しいので(今後の増便予定はあるそうですが)、時間が合わないとそれも難しいかもしれないのが痛い。


JR:最速移動ならはるか一択


続いてはJRを使うルート。JR西日本運行の関空特急はるかに乗車すれば、名実ともに最速となる1時間20分で関空まで移動できます。乗ってしまえば途中で乗り換えの必要がないのも快適。運行ダイヤがおおむね30分に1本とわかりやすい点も時間を読みやすくてgood。



しかしネックになってくるのが運賃の高さ。特急券込みで片道3110円(自由席)、3440円(指定席)という、やや敷居高めの金額。事前購入で割引が効く制度なんかもありますが、JR西日本発行のクレジットカードを持っていることが必須だったり、ライトユーザーには利用しづらい条件が多い。学生の味方:学割証を使おうにも、運行距離が99.8kmという絶妙に学割対象外の距離を突いてくる……むむ……。
快適さは文句なしですが、金銭的には四重苦ぐらいの勢い。


ちなみにはるかと同じルートを在来線に乗っていくと、総額は1910円、所要時間は1時間50分ほど。30分の差を許せるなら、JR在来線を使うのも悪くはないかもしれない荷物が重いとそれもなかなかしんどいんだけど。



空港リムジンバス:座っているだけで着く気楽さ


最後にリムジンバスを使うルート。京都駅八条口 or 高速京田辺からの運行です。関空便に限らず、目的地まで座ってるだけで運んでくれる気楽さはリムジンバスならではですね。
関空行きの便は事前予約が必須とのことなので注意。関空発の便は予約不要です。



所要時間はおよそ1時間30分というところ。第1ターミナルだけでなく第2ターミナルにも停車してくれるので、LCC利用者にはありがたい。ダイヤも1時間に1本程度と明瞭です。


難点ははるかと同じく運賃がやや高め(八条口からなら片道2600円)なこと。往復割引や日帰り往復割引のサービスもありますが、帰りも絶対バスに乗るよ〜という人ってそんなに沢山いるのだろうか……?またバスには渋滞のリスクもあるので、悪天候時などは特に余裕を持ちましょう。



2024/2/19追記:2024/3/1から片道2800円、往復5100円に値上がりするようです。公式情報はこちらから。



以上、主観強めの京都⇄関空移動方法のまとめでした。個人的にはコスパ第一主義に走りがちということもあって、阪急→南海ルートでたまにラピートを併用しようかな?という感じですが、今回調べてみてJR在来線ルートもなかなか良さそうだな〜と思ったので、いずれ試してみたいです。
そして京都からだと関空はただただ遠い……という印象になりがちなのですが、大阪市内に住んでいたらそれほど遠いという感じでもないのかも?と思い直した次第です。今年は関空からもたくさん飛行機に乗れたらいいな、と……。国際線とのご縁がありますように。

【京都にも温泉があるって】るり渓温泉に行ってきた【知ってた?】


突然ですが、皆さんは関西の温泉地と聞いてまずどこを思い浮かべますか?


おそらく多くの方が「有馬温泉」か「城崎温泉」を最初に思いつくのではないでしょうか。有馬は三ノ宮からならかなり行きやすいし、城崎も特急を利用すれば京阪神どこからでもアクセス可能。関西で温泉に行こう、となったら、間違いなくこのふたつは候補に上がってくるのでは、思います。


もちろん、どちらの温泉もとても素晴らしい。それは疑いない。


ただ京都市在住民としては、正直なところどっちもちょっと遠い、という……。
自家用車があればまた違うのだろう、とは思うのですが……車なし・電車とバスオンリーで向かうとなると、有馬は京都から三ノ宮まで向かう時点でそれなりに時間がかかるし(阪急の場合は乗り換えもある)、城崎は特急料金が結構な出費になり、かといって節約のために在来線を使うとなると、それこそ乗車時間が有馬の比ではなくなる。



それでもたまには温泉に行きたい。お湯に浸かって、美味しいものを食べて、ひたすらゆっくりする休日を過ごしたい!!


ということで、色々な温泉地を調べ、今回は京都府南丹市にある「るり渓温泉」に行ってきました。




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るり渓温泉までのアクセス

JR園部駅から無料の送迎バスが出ており、園部駅西口から宿のそばまで約30分で行き来することができます。園部駅は京都駅から嵯峨野線で一本、35〜45分程度。電車と送迎バスの時間を合わせれば、およそ1時間半程度で温泉に行ける……!すごい!画期的!!


送迎バスの時刻表はこちら能勢電鉄日生中央駅前からも送迎があるので、大阪方面からもアクセスしやすい(バスの本数的にももしかしたらこちらからの需要がメインなのかも……?)。



施設情報、チェックインなどなど

「温泉」ですが、名前にもある通り温泉を含めてひとつのリゾート施設として運営されており、敷地の中に大浴場、プール、BBQ設備、イルミネーション、プラネタリウム……などなど、多彩なアクティビティが揃っています。日帰り利用のプランもあるとのことで、自家用車で来られている家族連れの方がたくさんいらっしゃいました。


全体マップはこんな感じ。


宿泊用の客室は大浴場やプールなど、メインの施設が揃った本館と、本館から陸橋で結ばれたところにある別館(こぶし荘花あかり)にあります。今回わたしは別館にお世話になりました*1


チェックインは14:00〜 となっていましたが、これはお部屋に入れるのは14:00から、ということで、手続き自体は14:00前でも対応していただけました!
同時に別館の貸切家族風呂(後述)の予約もできます。
わたしは9月下旬の日曜日、13:30少し過ぎに到着して、すぐに手続きしましたが、その時点ですでに夕食前の枠しか残っていなかったので、土休日に宿泊でお風呂の時間を選びたい!という方は、少し早めに到着しておくのが良さそう。


別館 こぶし荘花あかり

お部屋はまさに昔ながらの旅館の客室、という感じ。化粧台が障子の外の部分(名前がわからない……)にあるの、めちゃくちゃ久しぶりに見た!とちょっと興奮してしまった。建物全体的に作りに古さは感じましたが、どこもお掃除が行き届いてとても綺麗。


各部屋に個別の水回りの設置はなく、お手洗いと洗面所は共用。お風呂は花あかり内に貸切風呂が2つあり、夜は1グループ40分の交代制、朝は男女別の浴場になります。共用だと少し不便かな?と心配していたのですが、共用部分もお風呂もとても綺麗だし、混雑することもなく困りませんでした。
(そこまで部屋数が多くないからなのかも)




花あかりの裏手に一棟貸しタイプのグランピングができるエリアがあるのですが、秋ということでハロウィンの装飾がされていて可愛かった。


これは2階の客室から撮ったもの。





かぼちゃには電飾がついていて、夜になっても素敵です。
(他のお客さんが写っていたのでスタンプしてます……ありがとうLINE Camera)


テントの下には焚き火がされています。フロントでジャンボマシュマロを買って、焚き火で炙って食べることもできるらしい。焼きマシュマロ懐かしくてやればよかったかなと今更ちょっと思っている。


夕食・朝食

夜は部屋食でした。部屋食のお宿に泊まるのが久しぶりすぎて、配膳していただく間ずっとそわそわしていた。笑


季節の会席プランで予約していたので、秋の味覚をふんだんに使ったお料理をいただきました。



(全部載せると枚数がすごいことになってしまうので、雑なコラージュですみません)


お釜で炊くご飯が売りということで、炊き込みご飯は夕食が始まる時にお釜を部屋に置いておき、炊き上がったらよそっていただく。秋鮭と零余子のご飯、とても美味しかった。
零余子、鬼滅の刃のおかけで読み方を覚えていて、お品書きで見つけた時に「おお……!」という謎の感動が沸いたのでした。笑



じゃらん楽天トラベルのレビューを読んでいても食事の評価がすごく高かったので楽しみにしていたのですが、量・内容ともに思っていたよりすごかった。食べ終わった後、満腹でしばし動けなくなりました……笑



朝ご飯は宴会場でいただきます。時間は7:00〜 / 7:30〜 / 9:00〜 からチェックインの際に選べました(ただ、選ぶときに花あかりは満室なので……と仰られていたので、お客さんが少ないときは違うやり方なのかも)。



朝もボリュームがすごい。


白ご飯もお釜で炊いていただきます。小鉢の下段中央にあるのは黒豆の納豆。これをご飯にのせて食べてもいいし、お好みで卵かけご飯にもできますよ〜とのことでしたが、折角なので両方食べました(そしてまた動けなくなる)。


こういう朝ご飯こそ毎日食べたい……。


本館でも遊んでみる?


宿泊のほか、日帰りでも使えるレジャー施設、お土産コーナー、レストランが揃っている本館。花あかりは全室和室ですが、本館には洋室もあるとのこと。あとお部屋にもバス・トイレが付いているそうなので、ベッド派な方や水回りの共用に抵抗がある方は本館を狙ってみるのがいいかも。




館内着やタオルは受付で全部借りられるのですごくお手軽。一部水着の着用が必要なエリアがありますが、水着も有料でレンタルできます。お土産コーナーで購入も可能*2


遊んだあとにリラックスできる施設も揃っていて、館内着で行けるランタンテラスが良かったです。



漫画、雑誌を中心に自由に本が読めます。BOOK AND BEDに似たエリアもありました(他の宿で例えるな)。


カウンターっぽくなっているコーナーにはiMacが3台。iMacってほとんど使ったことがないので(私物のPCはずっとWindows機だったし、学校とかの共用PCがiMacってあまりないと思うので)、嬉しがって色々触りました。笑



花あかりに宿泊していれば、本館の施設も基本的に自由に使えます(タオル2セット目とか、一部のオプションは追加料金がかかる仕組み)。
ただし土日だと日帰りの方も多くて混み合う印象が強かったので(駐車場とかすごいことになっていた)、混雑を気にせずまったり過ごすなら夜がおすすめ*3
チェックアウト以降の利用もできるとのことです!


イルミネーション

トップの全体マップのうち、右下の青っぽく塗られているエリアでは、夜になるとイルミネーションが楽しめます。


宿泊していると割引でチケットを購入できるとのことで、夕食の後に散歩を兼ねて行ってみました!(後で正規料金も調べたけれど多分200円引きぐらい?)


テーマは共感覚(synesthesia)とのこと。
正直期待値はあまり高くなかったのですが(失礼)、予想以上にすごかったです。



デメリットも書いてみるとしたら

・客室のところでも書いたのですが、施設自体は決して新しいとは言えないので、ところどころ古さが気になることはあるかもしれません。また敷地内や徒歩で行ける距離にコンビニなどはないので、何か入り用になった場合は本館の売店を利用することになります(自動販売機は館内にありました)。


・自家用車で行きやすく料金もお手頃ということで、ご家族で利用される方が多い印象。小学生くらいまでのお子さんもたくさんいらっしゃるので、とにかく静かに過ごしたい、という方にはあまり合わないのかも。若い人たちには旅館よりもグランピングエリアのほうが人気みたいですね……!


・これは人によっては全くデメリットにはならないと思うのですが、施設内のお会計の一部は「部屋付け」方式です。
本館のお土産屋さん、レストラン、施設内のベーカリーカフェでは個別会計でしたが、夕食時の飲み物代、イルミネーションのチケット代は部屋付けになり、チェックアウト時に宿泊料金とまとめて支払う形。複数人で泊まる場合で、かかったお金は各自で払おう、というスタイルの方には少し煩わしいかも。



総括のような何か

というわけで、メリットデメリット含め感想を書いてみました!京都市街からも行きやすくコスパ良しなるり渓温泉、ぜひ利用してみてください。


また、温泉街として大々的にピックアップされることは少ないのかもしれませんが、京都市内では嵐山大原なども温泉地です。嵐山は星野リゾートのお宿が有名ですが、他にも素敵なお宿があるので是非。大原もとても美しいのでおすすめ。




✳︎

*1:グランピングができる施設・プランもあるのですが、食事の内容などで通常の宿泊とは勝手が異なる点が多そうだったので今回は割愛しています。

*2:水着のほかにラッシュガード、ゴーグルの取り扱いもありました!

*3:温水プールは終了時間が早めなので注意が必要。

知らず知らずのうちに聖地巡礼(?)をしたかもしれない話


9月に帰省をした際、知人と新宿で食事をしてきました。


到着から待ち合わせの時間まで余裕があったので、ひとりでも徘徊してみたのですが、新宿自体がもしかしたら4年ぶり?だったので、めちゃくちゃびびりながら歩いていました笑
病める街シンジュク〜〜……となっていた(新宿にお住まいの皆様ごめんなさい)。*1



そんなこんなで無事知人と合流して食事を済ませ、お互いの終電までまだ時間があったので、喫茶店でも行こうか〜〜という流れに。
そこで連れて行っていただいたのが珈琲西武さん。




けったいなパフェ(おい)とプリンアラモードが有名らしい。今回は夜遅かったので飲み物のみ注文しましたが、モーニングやお料理も美味しいらしいので、次回伺ったらぜひ食事もしたい。



パフェやケーキに圧倒されつつ、何頼む??とメニューを眺めていたところ、「アイスアーモンドオーレ」の文字が偶然目についたのです。


ん?「新宿」で「アイスアーモンドオーレ」?どこかで聞いた覚えがあるな??となったわたくし。


その時は「何だっけ……?」と思いつつも結局思い出せずじまいのまま、アイスアーモンドオーレを注文して美味しくいただいたのですが(わからなくても飲む)、自宅に戻ってから、そうか、あれのことだったかもしれない、と思い当たるものがありました。


それがこちら。森絵都さんの『いつかパラソルの下で』という小説作品です。



こちらの作品の序盤で、主人公とそのお母さんが、とある女性と新宿の喫茶店で対面するシーンがありまして。
そこで相手の女性が注文するのが「アイスアーモンドオーレ」なんですよね。


本文では、この喫茶店は「新宿南口」の「薄暗い路地」にあるという描写がされていまして。
珈琲西武さんは別に薄汚れた路地にはないし(笑)、位置も南口というよりは東口寄りな気がするので、この小説の喫茶店ドンピシャということではないと思うのですが、「新宿の喫茶店」(カフェではなくて喫茶店なのがポイント)で「アイスアーモンドオーレ」を飲むという体験が、『いつかパラソルの下で』を読んだわたしには特別感があって贅沢でした。


あと、私が『いつかパラソルの下で』を初めて読んだのは小学生のときなのですが*2、当時「アイスアーモンドオーレって……どんな飲み物……?」と素朴に疑問に思っていたのが解消されてよかったです。笑 予想以上に甘かった。



本当の意味での聖地巡礼とは言えないとは思いますが、好きな作品を思い出すいい体験ができました。
そしてアイスアーモンドオーレの本当のお店をご存知の方、いたらぜひご一報ください!お待ちしています。

*1:元ネタは言わずもがな、こちら。にわかシンジュク推しです。

*2:小学生で読む作品ではないな……と今更ながらに思うので、くれぐれも周りのお子さんにお勧めしたりはしないようにお願いします……。

M's Hotel(エムズホテル)グループ完全攻略法



……という、謎の記事です(笑)


長くなりすぎたので目次付けました。前置き不要!という方は以下ジャンプをお願いします〜〜。


この記事を書いた理由とか


M's Hotel(エムズホテル、以下「エムズ」で統一)とは、京都市内に展開しているホテルチェーンです。Googleで検索すると系列のホテルがたくさんヒットする。京都旅行で利用されたことのある方も多いのではないかと思います。





そんなエムズさんなのですが、同じ「エムズ」と名前のつくホテルであっても、施設によって運営のスタイル?タイプ?が大きくふたつに分かれるのです。より具体的には、


・エムズエスト、グランエムズ、エムズプラス、などの名称がついているホテル
→いわゆる一般的なサービススタイルのホテル


・京都駅KASUGA、二条城OIKE、三条WAKOKU、東山、など、地名+アルファベット、あるいは地名のみの名称がついているホテル
→セルフサービス方式のホテル



という違いがあります。



わたしはどちらの方式のホテルも利用したことがあるのですが、Googleや予約サイトのレビューなどで、特に後者の利用の仕方がわかりにくい、不親切、というコメントがいくつか見られたのが個人的に気になり……。



もちろんサイトで公開されている情報を隅から隅までチェックするというのはなかなか時間と労力を要する作業です。急いで宿を探しているときなんかはそんな余裕はないだろうし、そうでなくても大体の立地を確認→部屋の写真をざっと見て問題なさそうなら予約、ということもないとは言えないもんな……。その結果、ホテルの設備が予想と違ったりしても「まあそんなこともあるわ、しゃーない」で済ませられればいいけれど、「ホテルが荷物預かってくれなかったから重い荷物を持って歩く羽目になって旅程が狂った」とか、自分にとっての不利益になることもないとは言えないし、それでそのホテルが評判を落とすことになるのもしんどいよなぁ、と思うのです。



というのは、ホテルにもそれぞれのコンセプトというか、サービスのスタイルがあるわけで。
とにかく低コスト重視のところ、至れり尽くせりのサービスを売りにするところ、安価とホスピタリティをある程度両立することを目指しているところ……などなど。そうしたたくさんの選択肢の中から、我々は自分の希望と価格面が見合うホテルを探すし、ホテルとしてもコンセプトを理解してくれるお客さまに来てほしいのでは??
そのあたりのマッチングミスは減ったほうがお互いの不幸が少ないはず!!ということで、今回はエムズ系列について、レビューを兼ねて自分なりの宿泊How toを書いてみたいと思います。



※ここまで読んでくださった方はお気づきだと思いますが、今回の記事はセルフサービススタイルのエムズホテル(さっきの分類でいくと後者)についての内容です。前者のホテルに関してはごく普通のホテルという感じなので、あんまり心配することもないかなと思います。



該当するホテル一覧
  • 京都駅KIZUYA(七条方面)
  • 京都駅TARUYA(七条方面)
  • 京都駅KASUGA(八条方面)
  • 五条ODAWARA
  • 五条NAGINATAGIRI
  • 東山
  • 三条WAKOKU
  • 三条大宮
  • 二条
  • 二条城OIKE


予約時の注意点
  • 宿泊施設からのメールに注意する

多くの方が、ホテル予約サイトを使って予約を取ると思うのですが、予約成立以降もメールを必ずチェックしてください。
詳しくは後に書きますが、エムズではホテルに入るとき、チェックインするときに専用のコードが必要で、それが予約成立以降にメールで送られてくるという仕組みになっています。


サイトで予約を取る

予約成立のメールが来る(予約サイトからの自動送信)

宿泊日までにホテルから入館用コード、チェックイン用コードが記載されたメールが来る


という流れ。つまりこのコードを確認しておかないとまずホテルに入れないので、こまめにメールが届いていないか見ておくことが必須になります。


参考までにわたしの場合だと、宿泊の前日夜にagodaから予約→agodaから予約成立のメールが来る→その数分後にはホテルからagodaの機能を使ってコード等記載したメールが来る(メールの送信者表示はM's Hotel 〇〇〇〇○)となっていた)という流れでした。


必ずしも予約確定後すぐにメールが来るかはわからない、また迷惑メールに振り分けられてしまう可能性もないとはいえないので、迷惑メールフォルダまで確認することを推奨します。


宿泊時の注意点
  • 入館にはコードが必要

↑で書いた通り、ホテル自体がオートロックのため、建物に入る時点でコードが必要。メールで送られてきたコードをエントランス脇に設置されている電子錠に打ち込んでください。
間違えてメールを消してしまった、メールが見当たらない場合は、隣の受話器を取ると管理の方に連絡できます。

  • 立地は事前に要チェック

ホテルというと、基本的に大通りに面してどーんと建っているイメージがあるかと思うのですが、エムズさんは一本入ったところだったり、住宅街の中だったり、少しわかりにくいところにホテルがあることが多い印象。事前に地図をしっかり見ておくのがベターです。タクシーを利用する時は施設名を省略せずに全部伝える、住所を見せる、などしたほうが確実かもしれません。

  • 駐車場・駐輪場はない

提携のコインパーキング等もないそうなので、自家用車や自転車の方は事前に駐車場所を調べておいたほうがスムーズ。そして上の立地のところでも言及しましたが、エムズホテルの前の道はさほど広いとはいえないところも多く、長時間の一時停止は道を塞ぐことになってしまいます……。

  • チェックインの時間が比較的遅め

基本的にイン可能時間は16:00〜です。多くのホテルは15:00前後からとなっていることが多いので、間違えて早く行きすぎないように注意。

  • チェックイン前、チェックアウト後の荷物預かりには非対応

より細かくいうと、「スタッフさんがバックヤードやクロークなどで荷物を預かる」方式の荷物預かりには非対応です。セルフのクロークスペースはロビーに設置されているので、そこに置いていくことは可能。ただし先着順かつ予約不可なので、ホテル到着時にすべて埋まっていた場合は使えないのと、利用できた場合にも荷物そのものはロビーにむき出しのまま置くことになる(ロッカーの設置はない)ので、鍵のかけられない旅行鞄をお使いの方には不向きです……。


  • チェックイン / アウトは基本的にセルフ操作

ロビーに設置されている端末を操作してチェックイン、決済を行います。ここでホテルからのメールに記載されているチェックイン用コードが必要となるため確認しましょう。
端末の操作自体はさして難しくなく、他のホテルでのセルフチェックインのやり方とほぼ変わりません。
決済は現金にも対応している。


京都市宿泊税について

京都市には「宿泊税」というものがあり、1人一泊あたりの宿泊代金に対して200円〜の税金がかかります。エムズさんではチェックイン時にこの宿泊税を別途支払うことになります。宿泊料金には含まれていないので、事前に決済を済ませている場合でも必要です。

宿泊税の細かいことについてはこちらを見てください。正直わたしもようわからん。


  • 客室の鍵は暗証番号方式

チェックインの手続きで、宿泊するお部屋の暗証番号が発行され、客室ドアノブのところに設置されているパネルにその番号を打ち込むことで解錠します。カードキー方式ではありません。鍵を持ち出し忘れて締め出し、の心配をしなくていい反面、番号を忘れてしまうとなにかと大変なことは変わらないので、スマホとかに控えておくのが無難ですね……。

  • ホテル内の設備について

コインランドリー、電子レンジ、喫煙スペースがあります。自動販売機はありません。コンビニが近くにあることが多いので、そこまで困らないはず。京都駅KASUGAなんかはイオンモールが激近なので、食料込みで調達できてとっても便利。100均も無印もあるよ!

  • アメニティはセルフ or 電話でオーダー

室内のアメニティは最低限のものが設置されており、その他必要なものはアメニティバーから自分でピックアップする方式。
よくレビューで書かれている「パジャマがない」は、部屋の電話からオーダー or フロントの方に申し出るともらえます(じゃらん等のアメニティ欄では「×」がついていたりもしますが、ないわけではない)。タオルの補充交換もお願いすればやっていただけます。


総括的な何か

ここまで注意事項的にいろいろ書いてきてしまったのですが、エムズホテルさん、すごく便利で良いお宿なのです。
お部屋も設備も綺麗だし、平米数のわりに広さも感じられて(あくまで私は、ですが)、価格も抑えめ。
ホテルでゆったり寛ぐのも旅の目的!という感じではなく、綺麗な部屋で寝られて水回りが使えればよし、という方にはかなりコスパ良いのではないかと思います。Wi-Fiもとくにストレスなく使えたので、在宅ワークのオフィス的に使うのも個人的にあり。


そしてこういう「寝るだけ特化」みたいなホテルは本当にそれだけ、というか、シングル〜ツインの洋室にデスク、テレビ、ユニットバスがあればオッケー!みたいなところがほとんどのなか、エムズホテルさんは施設によっては多彩なお部屋を提供しておられる印象があります。和洋室タイプのお部屋があったり、4人〜の宿泊に対応していたり、多様なニーズのお客様を受け入れようとしておられるのを感じられて面白い。



東山のお部屋はなんとキッチンがある。これは長期滞在もいけるやつですね……。



もちろん、ホテルの好みは人それぞれだし、これは絶対に譲れない!というポイントもいろいろだと思いますので、その旅に適したホテル選択をしていただければな、と思います。また当然ですがここに書いたことが全てではないので、あくまで情報のひとつとして見ていただければ(※明らかな間違い等はもちろん気付き次第修正します)。




それでは皆さま、よい京都ステイを!




ジョジョの奇妙な冒険

✳︎


同居人(概念)の指示で視聴していたジョジョ、第1部〜第3部まで完走しました。


おもしろかったけれど、正直第2部を見終わったときには第1部のことを忘れ、第3部を見終わったときには第2部のことを忘れていた……(それだけ各部の内容が濃いってことなのでしょうか)。


そのうち英語で見ます。