京都バスへの大型荷物持ち込みについて



旅行需要の復調、インバウンドの増加で再び混雑しはじめた京都市街ですが、長らく問題になっていたのがバス・地下鉄の混雑問題。スーツケースなどの大型荷物が車内のスペースを占有する、乗降の邪魔になる、手元で制御しきれなかった荷物が動いてしまって他の乗客にぶつかる……などの問題がたびたび起きていました。京都ではありませんが、前に関空行きの南海電車(notラピート)で、若干うとうとしておられた観光客のスーツケースが転がっていってしまったのをキャッチし、放り投げ返したおっちゃん(おそらく地元の人)を目撃したことがあります。なかなかに強烈な光景でしたわ……。



実は京都市バスに限らず、バス車内へ持ち込める荷物には規定があるところがほとんどで、京都市バス・京都バスでは「総重量10kg、総容積0.027立方m(1辺0.3m)、長さ(3辺の合計)1m」が持ち込み上限となっています。これは海外旅行サイズのスーツケースの大きさ、重量を大幅に下回るサイズ。


しかし、2024年3月現在、市バスを管轄する京都市交通局はこの規定を超える荷物の持ち込みに対する利用拒否や、追加料金の導入に消極的な模様。



これに対して、同様の規定を採用している京都バスでは、これを超える大型荷物については追加料金が発生することを明言しておられます。

>> 普通運賃の半額(端数は10円単位に切り上げ)但し、310円を最高限度とします。


普通運賃は、均一区間内なら230円。これの半額かつ端数切り上げなので、120円が手荷物料金の標準、ということになるかと。
京都観光の方があまり大きな荷物を持って京都バスに乗ることはないかもしれませんが(運行路線的にも)、市バスと京都バスでは運用が違うよ、ということはなんとなく覚えておいたほうがいいかもしれません。

微信支付(WeChatPay)を日本からプリペイドカードで開通させた


今や中国では最も基本的な支払い手段であるといっても過言ではない微信支付(WeChatPay)。
この記事でも少し書きましたが、現地の方は本当に何もかもスマホ(たいてい微信支付か支付宝)で支払っておられる。


そもそも微信支付とは何ぞや?といいますと、中国のTencent社(中国での名称は腾讯控股有限公司)が提供しているインスタントメッセンジャーアプリ「微信」(WeChat)に備わっている決済機能のことを指します。




日本では「中国版LINE」とも言われる微信ですが、LINEにLINE Payというコード決済機能があるように、微信にも微信支付というコード決済機能が付いているのです。そしてそのシェア率は日本でのLINE Payの比ではない。老若男女ほぼみんな、あらゆる支払いが微信支付で行われているといっても過言ではないです。


要するにコード決済ということ?というとその通りなのですが、これまで外国人にとってややこしかったのはその支払いの仕組みです。基本的な使い方は日本の各種Payと同じく、自分のQRコードを読み取らせたり、お店のコードを読み取って金額を入力して支払うのですが、この支払いの際のお金の出所(?)に問題があったのです。


日本の場合、事前になんらかの仕方でチャージしておいた残高から支払うか、アカウントにクレジットカードを紐づけておいて、そこに請求が行くようにする、というやり方が一般的ですが、微信支付の場合、紐づけるのはカードではなく銀行口座で、支払ったその場で口座から引き落とされる、という仕組みなのです。残高(ウォレット/钱包)の機能もありますが、ここにチャージするのも紐づけた口座からの入金が基本。
この仕組みのおかげで、一度口座から残高にチャージしたお金でも、口座に戻すことも可能なんだそうです。そこはすごく便利だよなあと思う。


ただ、外国人旅行者にとってはこの「銀行口座」という部分こそが最大のネックでした。中国国内の銀行口座の開設には居民証(居住許可証)が必須であり、短期のビザがほとんどの旅行者が口座を持つことは当然ながら不可能に近く、実質微信支付が使えないという事態が長いこと続いていました。使える人から送金してもらえば残高として使える、という時期もあったのですが、それもいつの間にか塞がれましたしね……。


ですが2023年、ついにクレジットカードで微信支付が使えるようになったよ、というニュースが出ました。

WeChatペイとアリペイ、海外クレジットカードとの連携が可能に(中国) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース - ジェトロ

いやはや快挙。といつつしばらく中国行きの予定もなかったので放置していたのですが、ようやく設定してみました。







まずは微信支付のアカウントをアクティベートする

もう微信を使っているよ〜という場合でも、決済機能を使うには微信支付を別途アクティベートする必要があります。
このアクティベートで求められるのが実名認証。
必要なものは、

  • 身分証明証の写真
  • 顔写真を撮影できる環境
  • SMSを受け取ることができる電話番号(日本の電話番号でOK)


の3つ。外国人の場合、身分証明書はパスポートになり、IDページの写真のアップロードを求められます。その場でカメラを起動して撮影しても、すでに撮影済みの写真を使っても大丈夫です。


プリペイドカードを登録してみる

支払い手段になるクレジットカードを登録する必要があります。……が、クレジットカードを紐づけるのは少々不安があったので、代替手段としてプリペイドカードでの登録を試みました。結果、できた。


プリペイドカード自体今まで持っていなかったので、登録用に1枚作ることにしました。決済ブランド自体はVISAかMasterを選んでおけば問題ないと思いますが、ここで使うのはバーチャルカードではなく、物理カードのほうがいいかも、と考え、どこで作るか検討。*1


すでに持っているクレジットカードの会社がプリペイドカードを出していないか調べてみるとよいです。カードアプリから直接申し込めるということも結構ありますし、チャージもそのカードからできるはずなので楽。dカードエポスカードなんかはプリペイドも発行しているようです。


dカードプリペイド。Masterのみ?


エポスプリペイドカード。こちらはVISAです。



プリペイドカードでも、登録の手順自体はクレジットカードと変わらないと思います。微信側でカード情報を入力すると、自動でカード会社のサイトに遷移するので、SMSで認証。ここは割とすんなりいきました。


本人確認用に顔写真を撮影

最後に、顔写真を撮る必要があります。こちらは事前に撮影したものは使えず、その場で撮影するのみ。最近コスメブランドどWebサイトが出しているオンラインタッチアップなどでよくある、「正面を向いてください」「暗いです」などと言われながら顔を写すあれです。


顔写真まで終わったら、開設の手続きは一旦完了。微信側がIDの写真と顔写真を審査し、OKが出れば使えるようになります。審査自体は爆速で、10〜15分もすれば結果が微信で届くのですが……この審査をクリアするまでに「パスポートの写真が不鮮明」という理由で3回弾かれました。


見えづらい箇所とかは特にないし、なぜ?と思って色々と調べた結果、パスポートの写真をアップロードする際、顔写真などが入ったページ単体ではなく、その隣のページ(渡航先)まで写してアップロードしたほうが良さそうなのでは、となり、見開きで撮った写真に変えてみたら一発OKでした(笑)


というわけで、中国国内で使ってみた

無事開通したことだし使ってみるよ!ということで、実際に中国国内で使って支払ってみました。

今回使ってみた場所は大体こんな感じです。


使うたびに微信で通知が飛んできます。当然ながら人民元での通知なので、日本円換算の金額が知りたければ連携したカードのアプリ等々で確認することになります。実際のところいくらになるかは(これも当たり前ですが)その時のレートと決済手数料によりけり。各カード会社のアナウンスを要チェック。
微信支付側の手数料は、1回の支払いが200元以下の場合は無料、200元を超えた場合は3%とのこと。


使えない場所もあるので注意

というわけで、外国の身分証+カードで開設したアカウントでも問題なく使えることがわかり格段に楽になったのですが、使えない場所・機能もあります。

  • 個人間送金(送るのも受け取るのもNG)
  • 钱包(ウォレット)
  • 個人間送金に準ずるお店
  • 日本での利用


1つ目。微信支付では個人間でお金のやり取りをする機能もありますが、パスポートでアクティベートしたアカウントではこの機能が使えません。


2つ目はおそらく1つ目とも関係しているのだと思いますが、事前に残高をチャージしておく钱包(ウォレット)も利用不可です。支払いは全てその場での(微信支付を介した)カード決済に限定されます。


3つ目。これはなかなか説明が難しいのですが、微信支付で支払ます!としているお店の中には、店主との個人の金銭のやり取りで支払う、みたいなシステムになっているところがあるんですよね。屋台、露天、小規模な個人店に多いです。あとはタクシーも一部この仕組みを採用しているのではないかと。
国語学習者にはお馴染み、李姉妹chさんの上海Vlogから。



この8:31あたりでのタクシーの支払いは個人間送金に該当するのではないかなぁ……と思ったり。もちろん確証はないので、正確なことをご存知の方がいらっしゃったらぜひ教えていただきたいです。


4つ目に関しては完全に興味本位でトライしたのですが(笑)、微信支付が使える自動販売機で使えるか試してみたのですがやはり駄目でした。決済手数料がかかるものをわざわざ日本で使う意味は全くないので構わないのですがね。



何はともあれ、開設から利用までトラブルなく済んで本当に良かった。これからの中国渡航でもフルに活躍してもらおうと思います。

*1:現状一番お手軽に発行できそうなのはVisa LINE Payプリペイドカードなのですが、これはバーチャルカードのみなので、今回は除外することに。

変なホテル関西空港【関空前乗り】

朝9時台の関空出発便に乗るために、関西空港に前乗り泊してきました。


前乗り&後泊需要のおかげか、関空周辺には大型ホテルが多いです。
りんくうタウンのホテルだと、駅直結のスターゲイトホテル関西エアポートワシントンホテルが大型で有名ですが、なぜ変なホテルを選んだのか?というと、

  • 宿泊料金が比較的お手頃
  • 大浴場がある
  • 部屋が平米数のわりに広そうに見えた


という3点から。仕事終わりにりんくうタウンまで移動してきてチェックイン→翌朝は5時起きしてチェックアウトの短時間ステイだし、大浴場で疲れをとって(同行者が大浴場・温泉好きなので、一緒に旅行するときはなるべく大浴場つきの宿を探すようにしている)簡単に荷物をまとめて寝る、ぐらいのことができれば十分……と思っていたのですが、実際に泊まってみたところ期待以上に良いホテルだったので、今更ながらブログに書いてみる次第。

宿泊当初はブログに書くつもりがなかったので、写真がものすごく少ないです。公式の写真とそこまで違いがあるとは感じなかったので、公式をご確認いただけるとありがたいです。





今回は楽天トラベルから予約しました。
プラチナ会員とダイヤモンド会員をふらふらしている程度の楽天ユーザーです。


アクセス

公式によると、りんくうタウン駅1番出口から徒歩約10分。高速道路と関空アイスアリーナが見える方向にデッキを進みます。整備された公園?遊歩道?につながっている階段でそのまま地上に下り、遊歩道を道なりに抜けた先の横断歩道を渡って右折するのがおそらく最短距離。この行き方なら10分もかからないのでは、と思います。
が、このルートだとデッキ→地上の階段を回避できないので、荷物があると結構しんどいかもしれない。

ホテルについて

チェックイン&アウトは非対面方式。変なホテル名物(?)の恐竜を相手に端末でチェックイン。


(同行者が撮っていた動画からキャプチャしたので、画質が微妙ですみません)


客室のあるエリアにはルームキーがないと入れないので、安心度も高いです。

色々なコンセプトのお部屋があるのですが、プロジェクターを完備しているというシアタールーム ツインにしてみました。機種は(おそらく)家庭用プロジェクターでお馴染みのポップインアラジン。



そして、ファイテンルームの説明にあったフットマッサージャーがシアタールームにもありました。サイトの客室紹介だとファイテンルームにしか置いていないように見えたのですが、壁にもファイテンと共同開発した〜という説明書きがあったので、もしかしてファイテンコラボは全室共通仕様なのかも?と思ったり(間違ってたらすみません……)。
わたしはこういうマッサージャーの効果があまりわからないタイプなので使わなかったのですが、利用した同行者曰くとても良かったそうです。


そしてベッド(というかマットレス)が個人的にとても良かった!熟睡できました。

大浴場に行ってみる

予約した時には「変なホテルの大浴場」だと思っていたのですが、アクアイグニス泉州温泉という温浴施設と直結していて、ホテルの宿泊者は無料で利用できる、という仕組みだった模様。



この大浴場がとても良かった。本来温浴施設なだけあって広いし、ロッカーと洗い場の数も充分。またアクアイグニス自体も24:00まで営業しているらしいのですが、夜間はやはり変なホテル宿泊者の利用が中心なのか、空いていて快適でした。


アクアイグニスの入り口自体は別であるようなのですが、変なホテルの3階に直結しているので出入りも楽です。一点、コインロッカーの利用料として100円玉が必要だったのですが、気づかずに手ぶらで入館してしまい(客室内に案内があったのかも)、受付でお借りしました……。


中にはお土産コーナーなどもあります。ロッカー、洗い場の数がたくさんあったのが好感度高い。
脱衣所の壁に温泉分析書(というのだろうか)が貼ってあって、へー、と思ったことを覚えています。


個人的に、ドライヤーがどこのメーカーのものかはわからなかったけれど、家庭用ではなくて美容院でよく見る形のもので、風力があって嬉しかったです。また、ダイソンやレプロナイザーを1分100円で利用できるコーナーがあったのが面白かった(使わなかったけれど)。


予約当初からここでお風呂を済ませるつもりだったし、実際そうしたので、客室内のバスルームがどんな感じだったか記憶がとても薄いのですが、バストイレ一体型のユニットバスでした。お風呂は使わなかったけれど、館内のコインランドリーで洗濯して乾ききらなかった服を干した覚えがあります。
コインランドリーは混み合うということはありませんでしたが、やや割高に感じました。


食事について

ホテル内、というか、厳密にはアクアイグニス内だと思うのですが、和食中心のレストランとカフェがあります。夜は21:30ラストオーダー、22:00クローズとのことなので、夕食利用も可能。



ただ、今回は到着したのがラストオーダー間近の微妙な時間だったので……近くのジョイフルに食べに行きました。こちらは24時間営業です。

デメリット

りんくうタウン駅直結のスターゲイトホテルワシントンホテルなどに比べたら、アクセス面が若干弱いかなと感じます。

上のアクセスのところでりんくうタウン駅→ホテルの最短距離とおぼしきルートを書きましたが、違うところでデッキを降りてしまったりすると途端にわかりにくくなる気がします。到着した時は行き方がよくわからず中途半端なところで階段を下りてしまい、駐車場を突っ切ることになりました……。

関空へのアクセスについても、2024年2月現在、ホテルからの無料シャトルバスは運行休止中とのことなので、電車のみとなります。一駅ですし、特にこだわらなければJRと南海どちらにも乗れるので、時間的な問題はないに等しいのですが、大型の荷物を持っての駅への移動は少々大変。


また、変なホテル方面にはコンビニやお店は少ない(↑の最短ルートで行くと、駅構内のローソン以外にはない)です。買い物は事前に済ませてしまったほうが楽。我々はチェックイン後、ワシントンホテルの下のファミリーマートに行きました。


総括

駅からホテルまでの移動で多少迷ったりしましたが、部屋も綺麗だし、大浴場は満足度が高いし、宿泊費はお手頃だし、で良きホテルでした。

21:30少し前に到着してから、夕食、入浴、荷物整理、翌日の準備とこなして就寝したのは日付が変わった頃、翌日は5時起きでしたが、5時間弱の睡眠とは思えないぐらい熟睡できました。疲れていたから、というのもあるんでしょうが、大浴場とベッドの質も大きかったと思います。
もう道も覚えたので(笑)今後も関空前泊or後泊が必要になった時は候補に入れると思います。

香港航空搭乗記【深夜便】


2023年6月の香港エクスプレスに引き続き、香港航空の関空路線を往復乗ってきました。



香港航空は今回が初めて、かつ往復ともにRed Eye Flightということで、どんなもんじゃいという構えでしたが、結果予想以上に良きエアでした。以下、搭乗レポート。







まずは予約するところから(+香港航空あれこれ)

予約は香港航空の日本公式Webサイトからとりました。Trip.comやSurprice!も一応見てはみたのですが、公式との価格差がそこまでなかったので、それなら公式から直接買うのが一番確実であろうと。


https://www.hongkongairlines.com/ja_JP/hx/homepage


香港航空はLCCではありませんが、運賃区分にBasic, Main, FlexiPlusの三段階があり、この区分によって受託手荷物や座席指定の取り扱いが変わります。このあたりは香港のフラッグ・キャリアであるキャセイパシフィックでも導入されている仕様。香港航空のほうが若干シビアですが、まあ元々の価格差を考えれば致し方なしですかね。


我々が買ったMain運賃の場合、

  • 事前座席指定は有料
  • 受託手荷物は20kgまで無料
  • 搭乗日・便の変更には手数料が必要
  • キャンセル時の払い戻しには手数料が必要

という条件でした。
Basicになると受託手荷物が有料になり、FlexiPlusにすると事前座席指定が一部無料、受託手荷物が30kgに増えます。


Basic運賃はLCC並に安価なのですが、条件もLCCとほぼ同等な上、Basic運賃は他の運賃との組み合わせができない(往路でBasicを選ぶなら、復路も必ずBasic)ので、事前確認必須。

KIX→HKG(HX637)

23:00関空発、02:35香港着のフライト。

ターキッシュエアラインズとコードシェアしてるのはなんの繋がりなんでしょうかね?Fortune Wings Clubで提携しているわけではないし、謎です。

チェックイン

関空での香港空港のカウンターはA、エスカレーター側から見て左側の端です。
2時間前チェックインの原則を守って、21時前には空港に到着、手続きに向かいます。


空のスタンプはお客さんやスタッフさんのお顔を隠すためです。ありがとうLINE Camera。


エコノミーのカウンターで開いていたのは2箇所。午後発だった前回の香港エクスプレスほどではありませんが、まあまあ並びました。20分くらい?

パスポートの提示、預け荷物の計量、機内持ち込み手荷物の確認とさくさく進みます。リュックとハンドバッグの2個を持ち込むと伝えたところ、リュックのみチェック済みの紙テープを巻かれました。計量はなかった。


オンラインチェックインもできる、らしい?

出発48時間前からWebサイトもしくは香港航空アプリからオンラインチェックインが可能、とアナウンスがされていますが……

ここで座席指定をすることになるものの、どうも事前座席指定が有料の運賃(つまりBasicとMain)の場合、この座席指定にも料金が発生するらしい、というレポートを見つけまして。
結果、座席指定をしないとチェックインを終えられないが、座席指定するには料金が発生する……という状況に陥るらしいのです。


航空券購入時の座席指定が有料の運賃でも、オンラインチェックインの時点では無料で座席を指定することができるところが少なくないと思いますが(同じ香港の航空会社、キャセイパシフィックもこのパターン)、香港航空はどうやらそれが無理らしい?気になったのでオンラインチェックインを試してみようと思っていたのですが、見事に往復共に忘れたという役立たずぶり……。次回があれば絶対に試す。

搭乗

ゲートは21番。少し前に制限エリアが大改装され、免税店がウォークスルー型になりましたが、そのエリアを抜けてすぐのところのゲートです。近くに飲食店もいくつかあるので、搭乗前に何かお腹に入れることも簡単。ファミマが遠かったことだけが辛かった。笑


搭乗順は優先搭乗→後方席→前方席。航空券にZoneの表記があるので、自分のZoneがコールされたタイミングで並んで機内へ。

グランドスタッフさんは、カウンター含めてSwissportの方だったようです。案内が多くてわかりやすかった。

機内

機材はA320、全席がエコノミーのモノクラス機でした。




ファブリックの色柄がおめでたい。
機内に入った第一印象はやはり「狭い、小さい」でしたが(Boeing 737に乗った時もいつもそう思っていた)、座ってしまうとそれほどでもないな、というのもB737と同じ。


個人モニター、エンタメのほか、深夜便でお馴染みの枕・ブランケットはなし。また機内誌らしきものはなく、免税品のカタログのみでしたが、商品のラインナップは比較的豊富に見えました。


この便の乗客はほぼ香港の方、かつ満席に近かったのだと思いますが、座席上の荷物棚が満杯でフィーバーを起こしかけていたので、預けられるならばなるべく預けてしまったほうが気持ち的にも楽かと思います。棚の取り合いで揉める、みたいな状況にはなっていなかったものの、後から来た乗客の荷物が入れられず、何度も立ち上がってその都度調整、みたいなことは起きていたので。



離陸前の香港入境カードの配布、離陸後の機内サービスと、LCCでカットされがちな部分はきちんと揃っています。ただ香港航空はコロナ禍あたりから経営危機に陥っており、エコノミーのミールはパン1個になった!というレビューをいくつか見ていたのでちょっと楽しみにしていたのですが……




パンを通り越してポップコーンでした!
たぶん深夜便だからでしょうかね。パンじゃなかったのは微妙に肩透かし喰らった感じがあったものの笑、このポップコーン結構美味しくて、搭乗前にゲート近くのお店で軽く食べた後だったのもあり、なかなか満足。


機内アナウンスは広東語・英語・普通話全部ありました。地味にありがたい。三言語で聞けばとりあえずわかる。


到着ゲートはサテライトだったようで、バスでメインの建物まで移動して入国審査でした。この時間帯に到着する便が他にほとんどなかったことから外国人レーンが開店休業状態で
列が封鎖されており、係員の方に開けてもらいました……笑
おかげで入国審査の待ち時間はほぼなし、預け荷物もすぐに出てきて30分もかからず香港入境。


HKG→KIX(HX602)

こちらは02:50香港発、07:15関空着。

チェックイン

香港空港でのチェックインカウンターはK。前述の通りオンラインチェックインを試しそびれ(大反省)、ここでもカウンターに並んでチェックイン。
ここでは窓側か、通路側かと希望を聞かれ、通路側をリクエストさせていただきました。


セルフチェックインはどうやら利用可能だったようです。通路挟んで向かいのカウンターにはセルフレーンもあった。

搭乗

ゲートは202。出国ゲートのある階からエスカレーターを降り、シャトルに乗って移動したところにあります。香港航空のラウンジClub Autusも、このエリアに入っているようです。



このあたりは香港航空と香港エクスプレスの便が主に使っている模様。スタバもありましたが23:00までの営業でした。


機内

行きと同じA320、モノクラスなので、機内設備やサービスはほぼ同じ。機内食も同じポップコーンでした。笑

日本の入国カード、税関申告書も配られました。Visit Japan Webで事前に登録しておけば、これは書かなくて大丈夫。


ただ、少し気になったのは座席の配分です。この便の機内の様子はこんな感じ。



明らかに満席ではなかったのですが、我々が座った列は3人埋まっていました。他にも3席まるまる空いている列があるのに対して、3席すべてに人が座っている列もかなりある状態。


写真に写っている2列は非常口座席なので、満席でもリクエストが出てもいない限り人を入れたくない、という事情があるのかもしれませんが、他の列もこんな感じのところが多く。
完全にこちらの我儘ではあることは百も承知なのですが、座席に余裕があるなら別グループは別の列にアレンジしてくれてもよかったのでは……と多少思ってしまいました(同じ深夜便、かつ空席が多かった時のキャセイがそうしてくれていただけに尚更)。

あと、香港発ということもあってか搭乗直後の機内は多少寒く感じたので、羽織れるものを持ち込むのがおすすめです。

総括

ということで、最後に微妙に不満めいたことも書いてしまいましたが、全体的に好印象を持ったエアラインでした。
機材がやや古いことや機内食、エンタメなど、フルサービスキャリアとして見ればどうしても不充分な点があることは否めませんが、コストパフォーマンスはかなり高いと思います。
乗務員さんの対応も丁寧で、皆様はきはきされていて素敵に見えた。

今後も香港に行くときは、状況に応じてキャセイと並んで検討すると思います。MainとFlexiPlusは運賃の差があまりないので(今回乗った便ではMain+1,000円)、FlexiPlusでもいいかなと思ったり。


ここまでお読みいただきありがとうございました!

JEN Hong Kong by Shangri-La【香港JEN酒店】



香港滞在中に宿泊したホテルの話。

今回選んだのはJEN Hong Kong by Shangri-La(香港JEN酒店)です。


予約はBooking.comから。先払いで予約しようとしたら何故か決済がエラーになり、リトライ。二重決済されてないかしばらく心配でした……(結果的に大丈夫でした)。


住所:香港島西區皇后大道西508號(508號 Queen's Rd W, Sai Wan, Hong Kong)


名前のとおり、シャングリ・ラ・ホテルズのビジネス向けラインです。香港は全体的に宿泊費が高め、かつそれなりのクオリティを求めるにはそれなりのお金を出してなんぼ、という土地柄。シャングリ・ラ・ホテルズならそうそうひどいこともないでしょう、という盲信のような思いもあり(笑)、このあたりのランクが一番コストと見合っているかなーという思いでチョイス。


結果、2泊の間とくにトラブルに遭うこともなく、落ち着いて過ごせました。



* 



アクセス

最寄り駅はMTR港島線(ラインカラーは青)の香港大学駅。B2出口を出たところ直進して皇后大道(Queen's Road)に突き当たる角にあります。周辺の雰囲気はやや下町感強めですが、飲食店も多いし、スーパーもWellcomeが近くにあって便利です。ホテルと同じ並びにもありますが、B2出口を挟んで反対側の西寶城(The Westwood)内の店舗が広くて綺麗なのでおすすめ*1

客室

泊まったお部屋はスーペリアクイーンルーム(シティビュー)です。


窓際にはソファーのようなスペースがあって、ここに座ったり寝転がったりすることもできます(クッション素材というわけではないのでやや硬めの座り心地ですが……)。


このソファーとベッドで割といっぱいいっぱいな感じではありますが、香港のホテル基準ではおそらく広いほうではないかと。
トレーダースからJENにリブランドされているとのことで、古さが目につく部分もありつつも清潔でした。



コンセントはデスク周りに。香港型の3ピンタイプです。
変換プラグは部屋にはなく、有料での貸し出しになるようです。
一箇所、USB充電できるようになっていましたが、複数の端末を同時に充電したい場合はこれでは足りないと思うので、自分でプラグを準備していくのが良さそうです。

ちなみにコンセントの上部分に小さなスイッチがありますが、ここをONにしないと通電されない仕組みなので要注意。


冷蔵庫が設置されている上にはケトルとミネラルウォーターのペットボトルが4本。
2人での宿泊だったので1人2本ということなのか、それとも2人で2泊だから1人1泊につき1本×2×2ということなのか……?(2日目に追加されていたかどうか忘れてしまったので答えは分からず……)


カトラリー、マグカップ、アイスペール、ティーバッグなどなど、色々揃っていていい感じでした。



こちらは水回りです。洗面台、お手洗い、バスタブがまとまっているよくある配置ですね。スペースも充分。

バスタブの中に底に敷く用のマットも置いてあります。
基本的に、国内海外問わず旅先ではバスタブにはお湯を張らないので、ここでもシャワーで済ませてしまいましたが、バスタブ必須の方にもおすすめできそうです。
撮影できていませんが、シャワーはハンディタイプ。お湯の出し方(というか温度調整の仕方)が初見ではよく分からず、初日の夜は数分格闘しました……。笑


バスアメニティ類。手前のミニボトルはシャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ボディミルク?だった思います。海外のホテルでコンディショナーがあるのはありがたい。



壁に固定式のドライヤー。日本のこういうタイプのドライヤーって風力が弱いことが多くて使いづらいのですが、ここのものは十分な風力があり、問題なく使えました!嬉しい。


デメリットも考えてみる

・設備が古い

上でも少し言及しましたが、JENの前は同グループのトレーダースとして営業していたこともあり、どうしてもプロパティに若干の古さが見られるのは否めないです。とはいっても、室内の家具や水回りにはほとんど問題を感じなかったのですが。明らかに壊れている備品もないし、お湯もすぐに充分出たので。

ただ、一箇所んん?と思ったのが、客室の扉。なんと、扉を閉めた状態でも下に隙間ができるのですよ……。
うまく撮れなかったので写真ではお見せできないのですが(役立たず)、1mm2mmの話ではなくて、ちょっとした封書なら隙間を通せるのでは?レベルです。


これはどの部屋もそうだというわけではなくて、たまたま私が泊まった部屋の引きが悪かったということだと思うのですが、この隙間から何か良からぬものを入れられたり、鍵を開けられたりというのもありえない話ではない、と考えてしまうと微妙ですよね。
幸いにも今回は宿泊中何事もなかったわけですが、次回があれば部屋のランクを多少上げるなどしてみるかもしれません(それで解決するのかは不明ですが)。


・アクセスがやや不便

最初に書いたように、このホテルの最寄駅は香港大学駅(香港島の西側)になるわけですが、尖沙咀、九龍、空港方面に向かうには中環(セントラル)での乗り換えが必要となり、似たような価格帯のホテルと比べて若干アクセス面が弱いのは否めないです。


九龍半島側にコスパ重視で泊まりたい!という場合は、ザ・カオルーン・ホテル香港あたりが無難でしょうか。ペニンシュラの真裏で、アクセスに関しては申し分なし。香港に複数展開しているハーバープラザ系列、かつ地球の歩き方にも載っている有名ホテルですが、レビューがそこまで高いわけではない(というか明らかにん?ということもいくつか書かれている)のが微妙に気になる。



あとはイートンHKなど。ネイサン・ロード沿いにあって、最寄りは油麻地か佐敦か、というところ*2尖沙咀からは少し離れますがアクセス面では充分に許容範囲、かつ個人的に好きなホテルです。

*1:ここに行くだけならC2出口が最寄りになると思います。

*2:一応、住所上では佐敦になるようです

香港エクスプレス搭乗記【海外LCC】

日本のLCCPeachにしか乗ったことがなかった民ですが、この度晴れて(?)香港エクスプレスで海外LCCデビューしてきました。


World Of Winnersキャンペーンもあったし、海外旅行全般も復調傾向ということもありで(円安がとても厄介ですが……)、これから香港エクスプレスに乗る人もまた増えてくるんじゃないか?ということで、搭乗記録をさくっと残しておくことにします。







まずは予約してみる


今回の旅程はKIX-HKG、往復ともに香港エクスプレス。


香港エクスプレスの運賃はベーシックなFunと、オプション付きのFunFlexの2種類があります。


最安のFunに含まれるのは「無料の持ち込み手荷物7kg」のみ。
FunFlex運賃で予約した場合、

  • 出発3時間前までの予約変更(日付・時間)が何度でも無料
  • 優先チェックイン
  • 優先搭乗
  • 預け荷物の優先受け取り


のオプションが付きます。
優先チェックイン、優先搭乗、預け荷物の優先受け取りはセットで "U-First" と呼ばれており、Fun運賃で航空券を購入した場合でも別料金(2023年12月末調べて+960円)で追加することが可能。また、FunFlex運賃で購入した場合でも、レガシーキャリアで一般的な座席指定、荷物の預け入れ、機内食などには別料金が必要ということになります。


FunとFunFlexの価格差は、U-Firstの追加料金である960円を超えることがほとんどなので、旅程がほぼ確定していてフライト変更の必要性が少ない場合は、Fun運賃でとりあえず航空券を確保→必要に応じてオプションを追加、という買い方が一番ロスが少ないかな……と、これを書きながら思いました。笑


ちなみに今回の予約は往復Trip.comからです。前回あんな記事を書いておいて結局Trip.com使うんかい!という感じですが、今回は同行者がまとめて予約してくれたのでお任せしていました。結果として、今回は特にトラブルなく搭乗できたし、決済後すぐに香港エクスプレスのアプリにも予約が反映されたので安心して利用できました。



KIX→HKG

チェックイン

香港エクスプレスは第1ターミナルからの発着。
チェックインカウンターは他社と共用のため、オープンは出発時間のきっちり3時間前からです。
この便の乗客はほぼ香港の方のようで、大型の荷物を持った人もちらほら。この荷物の計量と預け入れになかなか時間がかかるので、できるだけチェックイン開始前から並んでおきたいところ*1



パスポートを提示してチェックイン。事前の座席指定はしていなかったので、ここで座席も決定。
とくに希望は聞かれず渡された席に座るという感じでしたが、同行者とは並びの席にしてくれていました。
オンラインチェックインにも対応しているようなので、預け荷物がないならこちらのほうが圧倒的に楽ではないかと。



荷物は全て持ち込み(タウンユースのリュック1つ+ショルダーバッグ1つ)だったのですが、明らかに7kgもないだろうも判断されたのか(実際なかった)計量はなく、リュックに香港エクスプレスの紙タグを巻かれてあっさり終了。ちなみにこの時「この後の免税店などで購入されたもの、全て含めて2個までです」と念押しされたのですが、搭乗口に現れた香港人乗客の方々が手荷物+大量のショップバッグを抱えて現れたので笑ってしまった。持ち込み手荷物に無限の可能性を見た瞬間……。


搭乗

出国審査を通過して搭乗ゲートへ。ゲートはかなり端のほうですが、ボーディングブリッジは使えたので沖留めは回避。


搭乗は事前改札→U-First→機内後方席→全ての席 と、他社とあまり変わらない順序だったのですが、U-Firstの後はほぼなし崩し状態に……。
一応、案内順では「前方」に分類されている席をあてがわれていたので、後方席の搭乗が始まってからもしばらく待機していたものの、ゲートの搭乗順表示も後方列のものから一向に変わらず、グランドスタッフさんからの案内も特になし。迷ってるうちにFinal Callの自動アナウンスがかかったので、そのタイミングで並んで入りました(笑)

機内

機体はLCCではおなじみのエアバス320、3列-3列配置。
座席は「非常口手前の列、中央」でした(同行者は通路側の席)。個人用モニターは全席で無し。


中央席はどうしても窮屈な感じがするので、普段なら絶対に選ばないところなのですが……。



前列には席があるのに、わたしの右側(窓側席があるはずの場所)には不自然に空間が空いているのがおわかりになるでしょうか。
実は今回割り当てられた席、非常口の手前にあたる列だったのです。シートマップ上では「25列」ですね。




本来は座席になるところにCAさんのジャンプシートが設置されていて、この列のみ実質2席状態。
上のマップによると、この席はシートピッチ的には特に他の席と変わらず、追加料金のいる席でもないようなのですが(香港エクスプレスでは事前座席指定自体が有料なので、+1,100円のオプション料金はかかりますが、足元の広い席や前方席のように料金がさらにプラスされる席ではない)、隣席がない分開放感というか、緊張感が少なく気楽に過ごせました!真後ろが非常口なのでリクライニングはできませんが、もともと飛行機でも電車でもほとんどリクライニングをしない人種(?)なので、特に困ることもなく。
チェックインの時にたまたまいただいた席でしたが、幸運だったなと思います。



基本的に飲食物は有料。一部ホットミールはオンラインでの事前注文が必須とのこと。スナックやインスタント系、ドリンク類はその場でオーダーできるようです。
メインミールがHKD20って結構お得では……?


https://static.hkexpress.com/media/1041/uonboard-2023w.pdf


香港エクスプレスグッズやツーリストSIMも取り扱っています。
私が乗ったときは香港AELの割引チケットもあったんですが、現在メニューには載っていないようで……。Trip.com、Klook、KKdayあたりで買えば割引あり、かつ送られてくるQRコードでそのまま乗れるので、この辺で買っておくのが良さそう。


基本的に飲食物の持ち込みは不可なのですが、この便で乗り合わせた方々は割と持ち込みされていました。笑
スニッカーズ的なものとか、ペットボトルの飲み物とか。CAさんも特にお咎めなしで、そこまで厳格でもないんだな〜と思ったり。


唯一少しだけ困ったのは、香港の入境カードが搭載されておらず(おそらく乗客がほぼ香港の方だったのも一因)、入境審査前のカウンターで書くことになったこと。と言いつつもこの時の香港空港は奇跡的に空いていて*2、カード記入後はほぼ待ち時間なしで審査を受けることができたので、結果的にはそこまで時間のロスもなかったしまあ良いかな、と。笑


入国カードの記入例はこちらで紹介されています。トランジット中の入境や高鉄乗り継ぎの場合、香港での住所は"Transit only"でOKです(空欄でも大丈夫でした)。


HKG→KIX

チェックイン

香港国際空港でもターミナル1、カウンターはH。

こちらではそこまでの混雑ということもなく、すんなりチェックインに辿り着けました。
帰りも座席指定はしていなかったのでチェックイン時に座席を決めてもらうのですが、この時並び席は非常口の列(13列)しか残っていないけど大丈夫か?と確認されました。
事前予約で非常口席を指定する場合、足元の広い席ということでかなりの追加料金がかかるのですが……



この時搭乗した機体のシートマップ。非常口席(茶色のシート)は+3,600円と、なかなかのお値段。

チェックイン時に航空会社から割り当てられる分には、もちろん追加料金はなしでOK。行きに引き続き幸運でした。


荷物は行きと全く同じ鞄の組み合わせだったのですが、荷物計量は相変わらずなし。……というか紙タグ巻きすらされず、あっさり終了。

搭乗

搭乗口は離境ゲートのあるフロアからは2レベルほど?下がり、グラウンドフロアにあるゲート。当然ながらBus Boardingに。KIXでブリッジが使えたぶん、メインハブで沖留めという切なさが増した気がします……笑

一応、優先搭乗の案内はあったと思うのですが、今回はKIXでの教訓を活かして(?)一般搭乗が始まったタイミングでさっさと並びました。ちなみにHKGは顔認証で搭乗できるゲートもあるんですが、グラウンドフロアのゲートは搭乗券をスキャンして乗る方式だったので、搭乗券もあらかじめ出しておいたほうがスムーズでした。

機内

相変わらずの3列-3列。
そして、赤シートの非常口座席。



やっぱりこうして見ると、足元の広さが違うなぁ……としみじみしますね。笑
ただ、非常口席ということで前の席の下に荷物を収納できなくなってしまったことだけがやや痛いポイントでした。国内線でも国際線でもあまりオーバーヘッドキャビンを使いたくない、という面倒な性分なので(自覚あり)、妙に気が休まらないまま3時間少し過ごすことに……笑


機内食・機内販売メニューは行きと変わらず。
夕食の時間帯に丸かぶりのフライトだったからか、この便では食事を事前注文していたり、カップラーメンをオーダーしている方が比較的多かった印象。ラーメン美味しそうだった……。



そしてこの便(やはり香港の方がほとんど)では離陸前にCAさんが日本の入国カード、税関申告書を配布しておられました。我々はVisit Japan Webで事前申請を済ませていたので、こちらはスルー。



行きの便と合わせても、乗客の傾向によって目的地の入国書類が搭載有無を判断している可能性が高そう。日本人乗客の多い便だったら事前配布を望めるかもしれません。



あまり写真を撮っていなかったので、写真少なめのレポになってしまいました。座席しかまともな写真がないのはさすがにやばいので、今度関空に行くことがあったら追加で撮って載せたいと思います。
次は香港航空、グレーターベイ航空に乗って香港の航空会社完全制覇を目指していきます(笑)




*1:わたしは先頭から3〜4番目に並んでおり、自分の番が来るまで30分ほど待ちました。

*2:観光には微妙な時間帯に到着のフライトだったのもあるかも

中国高鉄のチケットの買い方の話をする



普段京都(もしくは関西)ネタばかり書いているくせに、いきなり中国の話とはこれいかに?と思われるかもしれないのですが、ご縁があって、2023年4月末ごろに中国に行ってきました。


当時、中国への入国規制自体はおおむね解除されていたものの、日本からの直行便はまだ完全復活には至っておらず。都市にもよりますが週1〜2便しか飛んでいない&とにかく高い、という状況。どの航空会社も往復10〜20万が当たり前で、とても手が届かない……。色々と調べた結果、日本から香港に飛び、香港から高鉄で本土入りするのが一番確実でタイムロスが少なく、費用面でも優しそう、となったのですが、高鉄のチケットってどうやって買うのさ……?


高鉄を外国人、それも旅行者が利用したい場合の手配は結構複雑というか、情報が錯綜していた時期が長かったような気がします。中国鉄路12306のウェブサイトから買えるとか、外国人はやっぱり買えないとか*1、窓口で直接買うのは長蛇の列覚悟、などなど。プラス今や中国ではスマホ決済(微信支付、支付宝)が主流で、国際ブランドのクレジットカードの通用度が低いという決済の問題も重なり、チケットを事前にオンラインで確保することは至難の技でした。


とは言っても、見知らぬ土地であたふたするのは心理的にかなりしんどいし、防犯的な意味でもなるべく避けたいので、できれば現地調達は回避したいところ。



渡航前に色々と調べてみた結果、2023年的な結論がこちら。

結局、日本在住の日本人旅行者なら、Trip.comが一番楽なのでは?


Trip.comとは、中国の旅行予約サイト携程旅行の国際版です。一時期Ctripという名称で運営されていたのですが、Trip.comに変更になり、そのまま定着した模様。


アプリも出ています。個人的にはアプリの方が使いやすい印象。


Trip.com (トリップドットコム) - 予約アプリ

Trip.com (トリップドットコム) - 予約アプリ

  • Trip.com Travel Singapore Pte. Ltd.
  • 旅行
  • 無料



旅行サイトゆえ、フライト・ホテルの予約がよく広告で出ていたりするんですが、中国の鉄道の乗車券も取り扱っているのです。さすが中国発。


というわけで、Trip.comを使った予約の仕方はこんな感じです(といっても超簡単ですが……)。




まず、トップメニュー。航空券やホテルに比べてアイコンが小さいですが、ここで「列車」を選択。




乗車日・出発地・目的地を入れて検索。「高速鉄道のみ」をチェックしておくと高速鉄道のみが検索結果に反映されます。



これは試しに「香港西九龍→広州」線で検索してみた結果。
出発時刻・到着時刻・最安値(二等座の価格)、列車番号・所要時間が一覧でずらっと出てきます。広州市には高鉄駅が2つありますが、今回は特に指定せず。




同じ出発駅・到着駅でも所要時間がかなり違うぞ?というのは、道中の停車駅が違うからです。途中駅で下車する方はよくよく確認してから予約したほうが良い。



もちろん元の価格は人民元ですし、Trip.comで予約する場合は元値+Trip.comの手数料がかかるんですが、きっちり日本円に換算&全て込みで値段を表示してくれるので、支払うのはこの表示価格だけでOK。あとあと追加されたりすることはありません。これは地味にありがたい仕様。


乗りたい列車をタップすると、予約画面へ。
二等座以外に乗る場合の価格もここで見られます。二等座は基本的に3席-2席、一等座は2席-2席の配置のようです。プレミア、ビジネスはそれぞれ日本でいうグリーン車グランクラスのようなものかと。詳しくは後述しますが、機内持ち込みサイズを超える大きさのスーツケースを持って行くなら、一等座(以上)がおすすめ。




予約画面で希望座席の選択もできます。が、これはあくまでもリクエストとのことで、実際その通りになるかどうかは運次第*2

乗車時のTips

ここからは実際に乗るときのあれこれ編です。

・中国の鉄道駅は乗車前に荷物検査+身分証の確認(eチケット時代、乗車券を兼ねているので……)が必須です。外国人の場合パスポートでOKなのですが、現地の方と同じように完全自動でゲートを通過できるわけではなく、係員の方のチェックが必要な場合がありました。念のため係員の方が常駐しているゲートに並んでおくのがおすすめ。


・プラットホームに入れるのは、乗車する予定の列車が発車する直前(だいたい15分前くらいから)のみで、ホームに入るのにもう一度チケット(を兼ねた身分証)のチェックがあります。ここでも係員の方がいるゲートに並んでおいたほうが何かとスムーズ。


・ホームに降りたら、車両番号をもとに自分の座席のある車両を探して乗り込みます。日本の新幹線ホームのように「ここには何号車が停まります」的な表示は恐らくなかったように思うので、地道に車両を見て探していきます。


・内装は日本の新幹線とかなり近いのですが、二等座のシートピッチは新幹線の普通席よりも若干狭めのように感じました。海外旅行サイズのスーツケースを座席に置くのは厳しいです。
一応、デッキの部分に大型の荷物を置けるスペースも設置されてはいたのですが、かなり小さくてスーツケース2〜3個で満杯では……?という感じでした*3成田エクスプレス関空特急はるか、香港AELのようなものを想像していると「おぉ……」となります(笑)置いた荷物をロックできる仕組みもなく*4、座席に座ってしまうとよほどデッキに近い列でもないかぎり目が届かないので、あまり利用したいものではなかったです。
必然的に荷物を座席に持ち込むことになることが多いと思うので、余裕を持った座席を選ぶことをおすすめします。


・荷物関連でもうひとつ。高鉄には一応荷物のサイズ規定があります。3辺の合計が130cm以下、重量20kg以下(個数は不問)だそうな。飛行機ユーザーの方ならお気づきだと思うのですが、これは航空便の無料受託手荷物の規定よりも小さいサイズということになります。
……が、正直荷物の大きさ・重量で止められている人は(今のところ)見たことがないです。乗ったのが香港⇔広州という明らかに飛行機から乗り継ぐであろう人が多い区間だからかはわからないですが……。






おまけ:中国旅行にはTrip.comが最強?


というのも、記事前半でもちらっと書きましたが、中国は今やキャッシュレス決済の普及が著しく、それもクレジットカードを通り越してコード決済が主流。本当に何もかもスマホで支払っていてちょっとびっくりするレベル。
そして国際ブランドのクレジットカードの通用率が本当に低い。使えても銀聯のみでそれ以外はだめとか、中国国内で発行された銀聯じゃないとだめとか、そもそもクレジットカードは一切使えないとか全然珍しくない。まだ現金のほうが使える……というなんとも不思議な状態なのです*5



こうした決済事情に加えて、中国では施設の入場券などもオンラインで事前購入(支払いはもちろんスマホ)というのが普通の模様。中国の身分証がなく、微信支付を使えない観光客にはかなり厳しい状況が続いていました。


最近、微信支付に国際クレジットカードを登録できるようになったというニュースがありましたが、現地で本当に使えるかどうかは(私は)未確認ですし。以前から支付宝は旅行者でも使えるシステムがあったりしたのですが、微信支付しか受け付けないというところも一定数あるので、やはり厳しかったのですが、Trip.comで入場券の取り扱いがある施設やアクティビティもあるのです。



たとえば、これはTrip.comで上海の観光スポットを検索してみたもの。





施設名のところに値段が併記されているスポットが何箇所かありますね?こうなっているところはTrip.comを通じてチケットの購入が可能。観光スポット以外にも、現地での移動手段やSIMなども取り扱っているようです。
kkdayKlookなど、同じようなサービスを提供している&アジア圏に比較的強そうな会社と比較してみるのもいいかも。




ただし、Trip.comであまりおすすめできないものもあって、それは航空券の予約です。とくに海外便は欠航や変更も国内便に比較すると多いです。これは航空会社の問題、あるいは天候など不可抗力な要素の問題だし、あるは程度仕方のない話。


それなら何が問題なのか?というと、それはトラブルが起きたときの対応。航空券を販売代理店から購入した場合、振替、返金などの交渉相手は第一に代理店になるケースがほとんどですが、海外代理店の場合はこの交渉で苦労させられるケースがとにかく多い!Expediaのトラブル対応の不評はかなり有名になってしまっているけれど、*6、Trip.comでも同じような問題に遭遇することはままあるということです。


わたしは航空券は航空会社から直接買うか、航空会社が提供しているパッケージツアー経由で取るかしかしない人なので*7、Trip.comで航空券も買うか?というと買わないのですけど、過去に複数回Trip.comから航空券を買った(しかもLCC)ことがある知人は、全部問題なく乗れたと言っているので、ここはもはや運の領域……。しかしわたしは自分の運にそこまで自信がないビビリなので、今後も大人しく公式から買うと思います。



以上、もはや何の話をしたのかわからなくなってしまいましたが、どなたかのお役に立てれば嬉しいです。

*1:最近は公式サイトから購入できるようになったらしいとも聞きますが、わたしはまだ試せていません

*2:筆者は行き帰りともに2列席を希望しましたが、どっちも3列席になりました。悲しみ。

*3:二等座車両の場合。一等座ではどうなっているのは未確認です。

*4:自分でワイヤーロックを持ち込んでくくりつけるくらいかと。ただ乗り降りの時にかなりスムーズにロック&解除する必要がありそう。

*5:といっても高額紙幣はおつりが足りないなどで断られることもあります。小銭はないの?と聞かれることもあった。

*6:姓名が逆で予約されるトラブルとかもはや何年越し?ってぐらい年季入ってますよね……

*7:JALダイナミックパッケージとか、キャセイホリデーもか。