香港航空搭乗記【深夜便】


2023年6月の香港エクスプレスに引き続き、香港航空の関空路線を往復乗ってきました。



香港航空は今回が初めて、かつ往復ともにRed Eye Flightということで、どんなもんじゃいという構えでしたが、結果予想以上に良きエアでした。以下、搭乗レポート。







まずは予約するところから(+香港航空あれこれ)

予約は香港航空の日本公式Webサイトからとりました。Trip.comやSurprice!も一応見てはみたのですが、公式との価格差がそこまでなかったので、それなら公式から直接買うのが一番確実であろうと。


https://www.hongkongairlines.com/ja_JP/hx/homepage


香港航空はLCCではありませんが、運賃区分にBasic, Main, FlexiPlusの三段階があり、この区分によって受託手荷物や座席指定の取り扱いが変わります。このあたりは香港のフラッグ・キャリアであるキャセイパシフィックでも導入されている仕様。香港航空のほうが若干シビアですが、まあ元々の価格差を考えれば致し方なしですかね。


我々が買ったMain運賃の場合、

  • 事前座席指定は有料
  • 受託手荷物は20kgまで無料
  • 搭乗日・便の変更には手数料が必要
  • キャンセル時の払い戻しには手数料が必要

という条件でした。
Basicになると受託手荷物が有料になり、FlexiPlusにすると事前座席指定が一部無料、受託手荷物が30kgに増えます。


Basic運賃はLCC並に安価なのですが、条件もLCCとほぼ同等な上、Basic運賃は他の運賃との組み合わせができない(往路でBasicを選ぶなら、復路も必ずBasic)ので、事前確認必須。

KIX→HKG(HX637)

23:00関空発、02:35香港着のフライト。

ターキッシュエアラインズとコードシェアしてるのはなんの繋がりなんでしょうかね?Fortune Wings Clubで提携しているわけではないし、謎です。

チェックイン

関空での香港空港のカウンターはA、エスカレーター側から見て左側の端です。
2時間前チェックインの原則を守って、21時前には空港に到着、手続きに向かいます。


空のスタンプはお客さんやスタッフさんのお顔を隠すためです。ありがとうLINE Camera。


エコノミーのカウンターで開いていたのは2箇所。午後発だった前回の香港エクスプレスほどではありませんが、まあまあ並びました。20分くらい?

パスポートの提示、預け荷物の計量、機内持ち込み手荷物の確認とさくさく進みます。リュックとハンドバッグの2個を持ち込むと伝えたところ、リュックのみチェック済みの紙テープを巻かれました。計量はなかった。


オンラインチェックインもできる、らしい?

出発48時間前からWebサイトもしくは香港航空アプリからオンラインチェックインが可能、とアナウンスがされていますが……

ここで座席指定をすることになるものの、どうも事前座席指定が有料の運賃(つまりBasicとMain)の場合、この座席指定にも料金が発生するらしい、というレポートを見つけまして。
結果、座席指定をしないとチェックインを終えられないが、座席指定するには料金が発生する……という状況に陥るらしいのです。


航空券購入時の座席指定が有料の運賃でも、オンラインチェックインの時点では無料で座席を指定することができるところが少なくないと思いますが(同じ香港の航空会社、キャセイパシフィックもこのパターン)、香港航空はどうやらそれが無理らしい?気になったのでオンラインチェックインを試してみようと思っていたのですが、見事に往復共に忘れたという役立たずぶり……。次回があれば絶対に試す。

搭乗

ゲートは21番。少し前に制限エリアが大改装され、免税店がウォークスルー型になりましたが、そのエリアを抜けてすぐのところのゲートです。近くに飲食店もいくつかあるので、搭乗前に何かお腹に入れることも簡単。ファミマが遠かったことだけが辛かった。笑


搭乗順は優先搭乗→後方席→前方席。航空券にZoneの表記があるので、自分のZoneがコールされたタイミングで並んで機内へ。

グランドスタッフさんは、カウンター含めてSwissportの方だったようです。案内が多くてわかりやすかった。

機内

機材はA320、全席がエコノミーのモノクラス機でした。




ファブリックの色柄がおめでたい。
機内に入った第一印象はやはり「狭い、小さい」でしたが(Boeing 737に乗った時もいつもそう思っていた)、座ってしまうとそれほどでもないな、というのもB737と同じ。


個人モニター、エンタメのほか、深夜便でお馴染みの枕・ブランケットはなし。また機内誌らしきものはなく、免税品のカタログのみでしたが、商品のラインナップは比較的豊富に見えました。


この便の乗客はほぼ香港の方、かつ満席に近かったのだと思いますが、座席上の荷物棚が満杯でフィーバーを起こしかけていたので、預けられるならばなるべく預けてしまったほうが気持ち的にも楽かと思います。棚の取り合いで揉める、みたいな状況にはなっていなかったものの、後から来た乗客の荷物が入れられず、何度も立ち上がってその都度調整、みたいなことは起きていたので。



離陸前の香港入境カードの配布、離陸後の機内サービスと、LCCでカットされがちな部分はきちんと揃っています。ただ香港航空はコロナ禍あたりから経営危機に陥っており、エコノミーのミールはパン1個になった!というレビューをいくつか見ていたのでちょっと楽しみにしていたのですが……




パンを通り越してポップコーンでした!
たぶん深夜便だからでしょうかね。パンじゃなかったのは微妙に肩透かし喰らった感じがあったものの笑、このポップコーン結構美味しくて、搭乗前にゲート近くのお店で軽く食べた後だったのもあり、なかなか満足。


機内アナウンスは広東語・英語・普通話全部ありました。地味にありがたい。三言語で聞けばとりあえずわかる。


到着ゲートはサテライトだったようで、バスでメインの建物まで移動して入国審査でした。この時間帯に到着する便が他にほとんどなかったことから外国人レーンが開店休業状態で
列が封鎖されており、係員の方に開けてもらいました……笑
おかげで入国審査の待ち時間はほぼなし、預け荷物もすぐに出てきて30分もかからず香港入境。


HKG→KIX(HX602)

こちらは02:50香港発、07:15関空着。

チェックイン

香港空港でのチェックインカウンターはK。前述の通りオンラインチェックインを試しそびれ(大反省)、ここでもカウンターに並んでチェックイン。
ここでは窓側か、通路側かと希望を聞かれ、通路側をリクエストさせていただきました。


セルフチェックインはどうやら利用可能だったようです。通路挟んで向かいのカウンターにはセルフレーンもあった。

搭乗

ゲートは202。出国ゲートのある階からエスカレーターを降り、シャトルに乗って移動したところにあります。香港航空のラウンジClub Autusも、このエリアに入っているようです。



このあたりは香港航空と香港エクスプレスの便が主に使っている模様。スタバもありましたが23:00までの営業でした。


機内

行きと同じA320、モノクラスなので、機内設備やサービスはほぼ同じ。機内食も同じポップコーンでした。笑

日本の入国カード、税関申告書も配られました。Visit Japan Webで事前に登録しておけば、これは書かなくて大丈夫。


ただ、少し気になったのは座席の配分です。この便の機内の様子はこんな感じ。



明らかに満席ではなかったのですが、我々が座った列は3人埋まっていました。他にも3席まるまる空いている列があるのに対して、3席すべてに人が座っている列もかなりある状態。


写真に写っている2列は非常口座席なので、満席でもリクエストが出てもいない限り人を入れたくない、という事情があるのかもしれませんが、他の列もこんな感じのところが多く。
完全にこちらの我儘ではあることは百も承知なのですが、座席に余裕があるなら別グループは別の列にアレンジしてくれてもよかったのでは……と多少思ってしまいました(同じ深夜便、かつ空席が多かった時のキャセイがそうしてくれていただけに尚更)。

あと、香港発ということもあってか搭乗直後の機内は多少寒く感じたので、羽織れるものを持ち込むのがおすすめです。

総括

ということで、最後に微妙に不満めいたことも書いてしまいましたが、全体的に好印象を持ったエアラインでした。
機材がやや古いことや機内食、エンタメなど、フルサービスキャリアとして見ればどうしても不充分な点があることは否めませんが、コストパフォーマンスはかなり高いと思います。
乗務員さんの対応も丁寧で、皆様はきはきされていて素敵に見えた。

今後も香港に行くときは、状況に応じてキャセイと並んで検討すると思います。MainとFlexiPlusは運賃の差があまりないので(今回乗った便ではMain+1,000円)、FlexiPlusでもいいかなと思ったり。


ここまでお読みいただきありがとうございました!