香港エクスプレス搭乗記【海外LCC】

日本のLCCPeachにしか乗ったことがなかった民ですが、この度晴れて(?)香港エクスプレスで海外LCCデビューしてきました。


World Of Winnersキャンペーンもあったし、海外旅行全般も復調傾向ということもありで(円安がとても厄介ですが……)、これから香港エクスプレスに乗る人もまた増えてくるんじゃないか?ということで、搭乗記録をさくっと残しておくことにします。







まずは予約してみる


今回の旅程はKIX-HKG、往復ともに香港エクスプレス。


香港エクスプレスの運賃はベーシックなFunと、オプション付きのFunFlexの2種類があります。


最安のFunに含まれるのは「無料の持ち込み手荷物7kg」のみ。
FunFlex運賃で予約した場合、

  • 出発3時間前までの予約変更(日付・時間)が何度でも無料
  • 優先チェックイン
  • 優先搭乗
  • 預け荷物の優先受け取り


のオプションが付きます。
優先チェックイン、優先搭乗、預け荷物の優先受け取りはセットで "U-First" と呼ばれており、Fun運賃で航空券を購入した場合でも別料金(2023年12月末調べて+960円)で追加することが可能。また、FunFlex運賃で購入した場合でも、レガシーキャリアで一般的な座席指定、荷物の預け入れ、機内食などには別料金が必要ということになります。


FunとFunFlexの価格差は、U-Firstの追加料金である960円を超えることがほとんどなので、旅程がほぼ確定していてフライト変更の必要性が少ない場合は、Fun運賃でとりあえず航空券を確保→必要に応じてオプションを追加、という買い方が一番ロスが少ないかな……と、これを書きながら思いました。笑


ちなみに今回の予約は往復Trip.comからです。前回あんな記事を書いておいて結局Trip.com使うんかい!という感じですが、今回は同行者がまとめて予約してくれたのでお任せしていました。結果として、今回は特にトラブルなく搭乗できたし、決済後すぐに香港エクスプレスのアプリにも予約が反映されたので安心して利用できました。



KIX→HKG

チェックイン

香港エクスプレスは第1ターミナルからの発着。
チェックインカウンターは他社と共用のため、オープンは出発時間のきっちり3時間前からです。
この便の乗客はほぼ香港の方のようで、大型の荷物を持った人もちらほら。この荷物の計量と預け入れになかなか時間がかかるので、できるだけチェックイン開始前から並んでおきたいところ*1



パスポートを提示してチェックイン。事前の座席指定はしていなかったので、ここで座席も決定。
とくに希望は聞かれず渡された席に座るという感じでしたが、同行者とは並びの席にしてくれていました。
オンラインチェックインにも対応しているようなので、預け荷物がないならこちらのほうが圧倒的に楽ではないかと。



荷物は全て持ち込み(タウンユースのリュック1つ+ショルダーバッグ1つ)だったのですが、明らかに7kgもないだろうも判断されたのか(実際なかった)計量はなく、リュックに香港エクスプレスの紙タグを巻かれてあっさり終了。ちなみにこの時「この後の免税店などで購入されたもの、全て含めて2個までです」と念押しされたのですが、搭乗口に現れた香港人乗客の方々が手荷物+大量のショップバッグを抱えて現れたので笑ってしまった。持ち込み手荷物に無限の可能性を見た瞬間……。


搭乗

出国審査を通過して搭乗ゲートへ。ゲートはかなり端のほうですが、ボーディングブリッジは使えたので沖留めは回避。


搭乗は事前改札→U-First→機内後方席→全ての席 と、他社とあまり変わらない順序だったのですが、U-Firstの後はほぼなし崩し状態に……。
一応、案内順では「前方」に分類されている席をあてがわれていたので、後方席の搭乗が始まってからもしばらく待機していたものの、ゲートの搭乗順表示も後方列のものから一向に変わらず、グランドスタッフさんからの案内も特になし。迷ってるうちにFinal Callの自動アナウンスがかかったので、そのタイミングで並んで入りました(笑)

機内

機体はLCCではおなじみのエアバス320、3列-3列配置。
座席は「非常口手前の列、中央」でした(同行者は通路側の席)。個人用モニターは全席で無し。


中央席はどうしても窮屈な感じがするので、普段なら絶対に選ばないところなのですが……。



前列には席があるのに、わたしの右側(窓側席があるはずの場所)には不自然に空間が空いているのがおわかりになるでしょうか。
実は今回割り当てられた席、非常口の手前にあたる列だったのです。シートマップ上では「25列」ですね。




本来は座席になるところにCAさんのジャンプシートが設置されていて、この列のみ実質2席状態。
上のマップによると、この席はシートピッチ的には特に他の席と変わらず、追加料金のいる席でもないようなのですが(香港エクスプレスでは事前座席指定自体が有料なので、+1,100円のオプション料金はかかりますが、足元の広い席や前方席のように料金がさらにプラスされる席ではない)、隣席がない分開放感というか、緊張感が少なく気楽に過ごせました!真後ろが非常口なのでリクライニングはできませんが、もともと飛行機でも電車でもほとんどリクライニングをしない人種(?)なので、特に困ることもなく。
チェックインの時にたまたまいただいた席でしたが、幸運だったなと思います。



基本的に飲食物は有料。一部ホットミールはオンラインでの事前注文が必須とのこと。スナックやインスタント系、ドリンク類はその場でオーダーできるようです。
メインミールがHKD20って結構お得では……?


https://static.hkexpress.com/media/1041/uonboard-2023w.pdf


香港エクスプレスグッズやツーリストSIMも取り扱っています。
私が乗ったときは香港AELの割引チケットもあったんですが、現在メニューには載っていないようで……。Trip.com、Klook、KKdayあたりで買えば割引あり、かつ送られてくるQRコードでそのまま乗れるので、この辺で買っておくのが良さそう。


基本的に飲食物の持ち込みは不可なのですが、この便で乗り合わせた方々は割と持ち込みされていました。笑
スニッカーズ的なものとか、ペットボトルの飲み物とか。CAさんも特にお咎めなしで、そこまで厳格でもないんだな〜と思ったり。


唯一少しだけ困ったのは、香港の入境カードが搭載されておらず(おそらく乗客がほぼ香港の方だったのも一因)、入境審査前のカウンターで書くことになったこと。と言いつつもこの時の香港空港は奇跡的に空いていて*2、カード記入後はほぼ待ち時間なしで審査を受けることができたので、結果的にはそこまで時間のロスもなかったしまあ良いかな、と。笑


入国カードの記入例はこちらで紹介されています。トランジット中の入境や高鉄乗り継ぎの場合、香港での住所は"Transit only"でOKです(空欄でも大丈夫でした)。


HKG→KIX

チェックイン

香港国際空港でもターミナル1、カウンターはH。

こちらではそこまでの混雑ということもなく、すんなりチェックインに辿り着けました。
帰りも座席指定はしていなかったのでチェックイン時に座席を決めてもらうのですが、この時並び席は非常口の列(13列)しか残っていないけど大丈夫か?と確認されました。
事前予約で非常口席を指定する場合、足元の広い席ということでかなりの追加料金がかかるのですが……



この時搭乗した機体のシートマップ。非常口席(茶色のシート)は+3,600円と、なかなかのお値段。

チェックイン時に航空会社から割り当てられる分には、もちろん追加料金はなしでOK。行きに引き続き幸運でした。


荷物は行きと全く同じ鞄の組み合わせだったのですが、荷物計量は相変わらずなし。……というか紙タグ巻きすらされず、あっさり終了。

搭乗

搭乗口は離境ゲートのあるフロアからは2レベルほど?下がり、グラウンドフロアにあるゲート。当然ながらBus Boardingに。KIXでブリッジが使えたぶん、メインハブで沖留めという切なさが増した気がします……笑

一応、優先搭乗の案内はあったと思うのですが、今回はKIXでの教訓を活かして(?)一般搭乗が始まったタイミングでさっさと並びました。ちなみにHKGは顔認証で搭乗できるゲートもあるんですが、グラウンドフロアのゲートは搭乗券をスキャンして乗る方式だったので、搭乗券もあらかじめ出しておいたほうがスムーズでした。

機内

相変わらずの3列-3列。
そして、赤シートの非常口座席。



やっぱりこうして見ると、足元の広さが違うなぁ……としみじみしますね。笑
ただ、非常口席ということで前の席の下に荷物を収納できなくなってしまったことだけがやや痛いポイントでした。国内線でも国際線でもあまりオーバーヘッドキャビンを使いたくない、という面倒な性分なので(自覚あり)、妙に気が休まらないまま3時間少し過ごすことに……笑


機内食・機内販売メニューは行きと変わらず。
夕食の時間帯に丸かぶりのフライトだったからか、この便では食事を事前注文していたり、カップラーメンをオーダーしている方が比較的多かった印象。ラーメン美味しそうだった……。



そしてこの便(やはり香港の方がほとんど)では離陸前にCAさんが日本の入国カード、税関申告書を配布しておられました。我々はVisit Japan Webで事前申請を済ませていたので、こちらはスルー。



行きの便と合わせても、乗客の傾向によって目的地の入国書類が搭載有無を判断している可能性が高そう。日本人乗客の多い便だったら事前配布を望めるかもしれません。



あまり写真を撮っていなかったので、写真少なめのレポになってしまいました。座席しかまともな写真がないのはさすがにやばいので、今度関空に行くことがあったら追加で撮って載せたいと思います。
次は香港航空、グレーターベイ航空に乗って香港の航空会社完全制覇を目指していきます(笑)




*1:わたしは先頭から3〜4番目に並んでおり、自分の番が来るまで30分ほど待ちました。

*2:観光には微妙な時間帯に到着のフライトだったのもあるかも